1年半で-60kgの女芸人が教える「やせるために絶対にしてはいけないこと」7つ
過度な糖質制限はイライラの元
日比野先生:それは大変でしたね……。特に女性に関していえば、セロトニンという幸せホルモンが分泌されるのでダイエットにも適度な糖質は必要です。またアンチエイジングの観点からも、過度な糖質制限はおすすめしません。 体内が低血糖状態になってホルモンバランスや自律神経系も乱れ、イライラしたり、ふさぎ込んでウツのような症状になるなど、弊害が出てくる危険性もあるんです。 やぎゅう:私がイライラしていたのも、ひょっとしたら関係があるのかも。 日比野先生:はい、そこでイライラして、ネガティブ思考でダイエットをするとストレスホルモン「コルチゾール」が増え、逆に代謝が悪くなってやせづらくなる悪循環に陥ってしまうんです。 やぎゅう:コンニャクなんかを食べまくってカロリーダウンを図っていたんですけど、そうやって負のスパイラルに陥ってたってわけですか。辛い……。 日比野先生:そうですね。さらに、カロリーを過度に制限すると体が「飢餓状態にある」と判断して、少しでも多くのエネルギーを蓄えようとする。そうすると脂肪を燃焼するホルモン「レプチン」の分泌が抑制されて、省エネルギー状態に陥ってしまうんです。カロリーを制限すればするほど代謝が落ちて、かえって脂肪を溜め込みやせにくい体になってしまうんです。 やぎゅう:ツラいのにやせないって、いいことないですね(涙)。 日比野先生:摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようコントロールするのは、ダイエットの原則です。しかし、より気を配るべきなのは代謝をうまく回すためのビタミンやミネラルなど必要な栄養素を摂ることですね。無理な食事制限で減量すると、やめた途端に急激なリバウンドに見舞われてしまうんです。
甘いものは「ちょこちょこ食べ」がオススメ
やぎゅう:つらい糖質とカロリー制限をしているなかの唯一の楽しみが、2週間に一度の「チートデー」でした。普段はしっかり食事管理をして、チートデーのときには好きなものをどれだけ食べてもよいというルールです。 日比野先生:確かにダイエット期間中にも適度に好きなものを食べて、一時的に省エネモードを解除すると、代謝量が上がって体重が減りやすくなると言われていますね。ストレスの発散にもなりますが、アスリートのようにハードな減量をしていない限りは、暴飲暴食は避けたほうがいいでしょう。 やぎゅう:あっ私、チートデーにありえないほど食べてました。肉寿司100貫、ケンタッキー16本、ケーキやアイスの食べ放題、米3合も余裕でした。 日比野先生:フードファイター並みですね(笑)。これはダイエット経験者としても言えることですが、無理な我慢の反動で暴飲暴食をしてしまうことがリバウンドの元凶です。もしもどうしても甘いものを食べたくなったら、少量を一口だけ食べる。そうすると脳も満足して落ち着くんです。また保存用パックにその日に食べる分を小分けにして、「ちょこちょこ食べ」にするのも手です。