お餅の窒息事故は正月三が日に集中 高齢者と子ども「丸くつるっとした」食品も要注意
のどに詰まった時…症状別の対応
もし、餅などの食べ物をのどに詰まらせてしまった場合、周りの人はどう対応すればいいのでしょうか。三輪田俊介医師に聞きました。 詰まらせたときの症状によって、対応も異なるそうです。 まずは苦しそうにしながらも「咳が出る」「声が出る」場合。気道が完全には詰まっていない場合にあたり、「咳をそのまま促し続けて異物を吐き出させる」こと。異物が出てくるまで咳を続けさせることが大切です。 続いて「咳や声が出ない」「激しいパニック状態」「唇や顔が青紫色になっている」場合は、背中を強くたたいて吐き出させましょう。 さらに、呼吸音がない、意識がない場合は、速やかに心肺蘇生を行ってください。 そして、これらに関わる注意点です。 まずは「のどに指を入れない」こと。異物をさらに奥に押し込んでしまう可能性があります。 次に「無理に飲み込ませようとしない」こと。水やお茶を飲ませると、異物がさらに詰まる危険があります。 そして、ためらわずに救急車を呼んでください。