クマ被害防止へ 県が市町村と連携し緊急対応訓練【長野】
県内5つの地域でツキノワグマ出没警報が発表される中、県が市町村などに向けて緊急時の対応訓練を実施しました。 クマによる人への被害が相次ぐ中、県は、松川村の実際に被害が出た場所などで、北アルプス地域の市町村担当者や警察などが参加し、連絡系統や二次被害への対策などについて確認しました。 ■県林務課担当者 「宿直が誰にまず電話をして、その人が出られなかった時には、誰に連絡をするのか、連絡体制の整備をお願いしたいと思います」 ■記者 「住宅が立ち並ぶこの辺りで、2人の女性がクマに襲われたということです。」 5日の早朝、松川村で体長およそ1.4メートルのクマが出没し女性2人が襲われけがをしました。 北信地域や北アルプス地域など5つの地域で、ツキノワグマ出没警報が発表されています。 ■県北アルプス地域振興局林務課・藤澤淳一 課長 「当日、どういった行動を取ったかを検証して、情報を各市町村で共有して、今後こういった事が起きた時に、迅速かつ的確に対応できるように訓練を行った」 被害を防ぐため、県はクリやカキなどの実が里にクマを寄せ付ける原因になるとして、放置せず収穫するよう呼び掛けています。