南アルプスが初冠雪 過去3番目に遅く【長野県】
標高3033メートルの仙丈ケ岳など南アルプスのいくつかの座が21日、冠雪している様子が確認された。平年より28日、昨年より36日遅い。10月から11月にかけての記録的な暖かさにより、過去3番目に遅い初冠雪となった。 同日午前、長野県飯田市内からも山頂付近が雪に覆われている仙丈ケ岳や北岳、塩見岳といった南アルプスの山並みが目視できた。長野地方気象台によると、上空に残る寒気と低気圧の影響で降雪したとみられる。 1960年の統計開始以降、仙丈ケ岳の初冠雪の最速日は65年の9月8日、最遅日が94年の11月23日。2018年までの統計によると平年は10月24日で、昨年は10月16日に初冠雪した。 県内が暖かい空気に覆われ、10月から11月にかけて平年より大幅に気温が高くなったことが要因とみられる。長野地方気象台によると、10月の月平均気温は県内全29観測地点で観測史上最高を更新し、11月上旬も平年より気温が高かった。 飯田市のシンボル、風越山(標高1535メートル)の初冠雪の平年日は11月29日。昨年は16日早い11月13日だった。