格ゲーが苦手な三人称・鉄塔もハマった『ストリートファイター6』。初心者にも推せる“新機能”とは
昇竜拳をしっかりと当てるためにはほかの連携技を習得する必要があり、さらなる「練習」が必要になって……と、「気楽にゲームをする」ものではなくなっていきます。 そのキャラクターの代名詞である技を使うまでの事前準備が必要なんですね。 そして、格闘ゲームをする人たちはその練習の成果が積み重なっていき、普段格闘ゲームをしない人たちとの差がついていき……結果、いわゆる“格闘ゲームプレイヤー”以外はあまり遊ばない作品となっていました。 あくまでも個人的な意見ですが、スト6が発売されるまでは、格闘ゲームは敷居が高いものであり、プロゲーマーがやるもので、空手やボクシングと同じく「試合を見て楽しむもの」になっていました。
盛り上がりのワケは「モダンタイプ」という操作方法
そんななか発売されたスト6が、どうしてここまでの盛り上がりを見せているのか。それは、従来のシリーズにはなかった「モダンタイプ」と呼ばれる操作方法が採用されたことが大きな要因であると思います。
これはボタンのひとつを「必殺技ボタン」に設定するもので、先ほどの波動拳だったら必殺技ボタンを押すだけで出せます。昇竜拳は右+必殺技ボタンで出ます。ガチャガチャやることもないし、別の技が出てしまうこともほぼありません。
「難しい技を練習して出せるようになるのが格闘ゲームの醍醐味だったのに……」。 という格闘ゲームプレイヤーの声もありましたが、従来の複雑なコマンドを入力して操作をする「クラシックタイプ」と呼ばれる方式も選択することができ、例えばクラシックだとすべての技が使えるのに対し、モダンを選択すると使うことができない技があったり、あるいは与えるダメージが減ってしまったりと、明確なデメリットも付与されており、しっかりと差別化もされています。 僕は中学生の頃に『ストリートファイター2』や『餓狼伝説スペシャル』、『THE KING OF FIGHTERS '94』などを遊んでいたものの、いつしか敷居の高さを感じてしまい、それからずっと格闘ゲームに触ることはありませんでした。 そんな僕ですが、このモダンという画期的な操作の導入によって、「ちょっとスト6を触ってみようかな……」という気になりました。