皇后さま61歳、公表された感想全文…陛下とのオックスフォード大再訪「思い出深い滞在に」
上皇上皇后両陛下には、私たちや愛子を温かくお見守りいただき、お導きいただいていることに感謝申し上げたいと思います。上皇后様には、この秋に骨折され、御案じ申し上げておりましたが、手術が無事にお済みになり、リハビリに取り組んでいらっしゃると伺い、少し安堵(ど)しております。両陛下にはお体を大切にお過ごしになり、上皇后様には御順調に御快復になることを心からお祈り申し上げます。
娘の愛子は、3月に学習院大学を卒業し、4月から日本赤十字社の嘱託職員として勤務を始めました。早いもので、先日23歳になりましたことに、時の経(た)つ早さを感じます。職場では、周囲の方々に温かく御指導いただき、仕事についてもやり甲斐(がい)を感じながら励んでいる様子をうれしく思っています。また、今年の3月には、大学卒業に当たって三重県と奈良県を、そして10月には、初めて一人での地方公務として、国民スポーツ大会のために佐賀県を訪問しましたが、各地で多くの方に大変温かく迎えていただいたことを、愛子も私たちも心から有り難く、また、うれしく思っています。愛子には、これからも健康に気を配りつつ、社会人として様々な経験を積みながら、皇族としての務めを果たすべく努めていってほしいと願っています。皆様には、これからも愛子を温かく見守っていただけましたら幸いに存じます。
今年も多くの方に支えていただきながら、こうして無事に誕生日を迎えることができましたことに感謝しつつ、日頃より皆様から寄せていただいている温かいお気持ちに対し、改めて心から御礼をお伝えしたいと思います。
来年が、日本と世界の人々にとって、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年になることを願いつつ、これからも国民の皆様の幸せを祈りながら、できる限りの務めを果たしていくよう努力したいと思っております。