英中銀、一段の利下げを 政策なお非常に制約的=ディングラ委員
David Milliken [6日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)のディングラ委員は6日、英中銀の政策スタンスはなお非常に制約的であり、生活水準や企業投資、長期的な生産性に悪影響を及ぼしているとの見方を示し、一段の利下げが必要と述べた。ブルームバーグ・テレビに語った。 「消費の低迷、投資の低迷、供給能力へのダメージといった要因が重なることを心配している。もっと政策を緩和すべきだ」と強調した。 ディングラ氏は2022年8月に金融政策委に加わった。以来一貫して、他の委員よりも緩いペースでの引き締めを主張、今年2月から利下げに賛成票を投じ始めた。英中銀はその半年後に利下げを決定した。 ただディングラ氏はブルームバーグに、コロナ禍のような緊急事態以外では漸進的な金利変更を支持するとし「ほとんどの場合、徐々に行う方が良い。先々の計画をする上で確実性を与えるからだ」と述べた。 金融市場は、英中銀が12月19日の次回会合で利下げを行うとは予想しておらず、25年の利下げ幅は0.71%ポイントとみている。