【高校ラグビー】各地区代表が続々決定!青森山田が6連覇、新潟は開志国際がリベンジ果たす 秋田工は底力見せつけ72回目の聖地HANAZONOへ
これで完全に勢いを取り戻した開志国際。その後は、北越を寄せつけませんでした。風上を上手く利用して落ちついて敵陣で試合を進めると、23分にはモールを押し込んで決定的なトライ。さらに2つのトライを加えて38対7で北越に勝利。見事に去年の雪辱を果たして2大会ぶり4回目の花園への出場を決めました。
▼青森県大会 6連覇を狙う「青森山田」と名門との激闘を制した「三本木農業恵拓」
翌日の10月27日(日)、新青森県総合運動公園球技場で行われた青森県大会決勝は、6連覇を狙う青森山田と、準決勝で名門・青森北との激闘を制して決勝の舞台に進んできた三本木農業恵拓が対戦しました。 FW、BKともにスピードある選手を揃えて、テンポの早い攻撃力が武器の青森山田と鍛え上げてきたフィジカルの下、縦への推進力が自慢の三本木農業恵拓の対戦。 ここ数年、県内では圧倒的な強さを誇る青森山田に対して、序盤は三本木農業恵拓が互角に渡り合います。ボールをキープしてグラウンドを広く使ってくる青森山田に対して縦に強い選手が上手く体をあてて、攻撃のリズムをつくらせません。
しかし10分過ぎ、ペナルティーからピンチを招いてしまいます。プレッシャーをかける際、ディフェンスの連携が乱れてオフサイドの反則。ゴール中央22mライン付近の絶好の位置で相手にボールを与えてしまいます。このチャンスに青森山田は、PGを狙わずにタッチキックを選択。敵陣深くのラインアウトからトライを狙いに行きます。そして13分、グラウンドを大きく使った後、最後は素早いリスタートからFB小泉琉心選手が左隅にトライ、5点を先制しました。高校日本代表にも選出されたトンガからの留学生アホ・アントニオ選手の強烈な突破を粘り強いディフェンスで防いでいた三本木農業恵拓ですが、最後は早いテンポの攻撃に対応できませんでした。 このトライで本来の動き取り戻した青森山田、橋本高行監督が「今日は、スクラムが試合の流れを引き寄せてくれた」と振り返ったように、23分にはスクラムを押し込んだ後のスピードある攻撃で追加点を奪います。スクラムをコントロールして、FW陣のカバーディフェンスを遅らせると、うまくディフェンスのギャップをついたCTB佐々木悠汰選手からタリ・テビタ選手とつないで中央にトライ、12対0とリードして前半を折り返しました。