【高校ラグビー】各地区代表が続々決定!青森山田が6連覇、新潟は開志国際がリベンジ果たす 秋田工は底力見せつけ72回目の聖地HANAZONOへ
年末年始に、東大阪市の花園ラグビー場で行われる全国高校ラグビー大会。今年も、憧れの“HANAZONO”を目指して、全国各地で熱戦が展開されています。先週末には、新潟、青森、秋田で決勝戦が行われて、各地区の代表校が決定しました。
▼新潟県大会 前回王者の「北越」と雪辱を期す「開志国際」
10月26日(土)、長岡市の長岡ニュータウン運動公園で行われた新潟県大会決勝は、前回大会の覇者・北越と去年3点差で敗れた悔しさをバネに、この試合での雪辱を期す開志国際の2年連続の顔合わせとなりました。 立ち上がりは、連覇を狙う北越が自慢の強力FWを前面に先にペースを使います。得意のモールを押し込んで、何度も開志国際のゴールラインに迫ります。しかし、開志国際の激しいタックルと接点での絡みの前に、大事なところでボールが手につかず、なかなか得点に結びつけることができません。 序盤のピンチをしのいだ開志国際、相手のペナルティーを誘って敵陣に侵入すると、15分過ぎからは突破力のあるフィジーからの留学生、マイカ・ダヴェタ選手を使って敵陣インゴールに迫ります。そして18分、FW陣が一体となったスクラムで、相手ボールを奪ってマイボールにすると、安定したスクラムから攻撃を展開して最後はラックサイドを素早くついたSH室伏勘太選手が先制のトライ。ゴールも決めて7点をリードします。開志国際は、前半終了間際にも1トライを追加、12対0とリードして前半を折り返しました。 一方、前半は敵陣深くまで攻め込みながらも、スクラムやラインアウトといったセットプレーが安定せず、なかなか得点につなげることができなかった北越。後半15分にようやくチャンスをものにします。粘り強くボールを継続すると愚直に縦への連続攻撃を繰り返して、ついに開志国際のディフェンスをこじ開けます。ゴールも決めて12対7と5点差に迫りました。
▼相手の追い上げにも選手たちは冷静…開志国際が去年の雪辱晴らす
ワンチャンスで逆転可能な点差に追い上げられた開志国際。しかし選手たちは冷静でした。その直後のキックオフ、積み重ねてきた練習に裏付けられたビッグプレーで試合の流れを引き戻します。 CTB遠藤夏輝選手の滞空時間の長いキックにFL塚越陽選手が鋭く反応してそのままキャッチすると、素早く出されたボールを受けたダヴェタ選手が、タックルを引きずりながら右中間にトライ。キャプテンの村山楓選手が「これまでで一番のプレー」と振り返った値千金のトライで再び北越を突き放しました。