NY市場サマリー(27日)株反落、ドル幅広く下落・利回り低下
<為替> 休日前の薄商いの中、ドルが幅広く下落した。米国経済の回復力を強調する一連の指標が発表されたが、月末と重なる長い感謝祭の週末を前に、ポジションの新規構築を図る向きはほとんど見られなかった。 ドル/円は約5週間ぶりの安値に下落。1.43%安の150.91円となった。200日移動平均の151.99円を下回ったためドル売りが加速した。 ユーロ/ドルは0.74%上昇し1.0564ドルと1週間ぶりの高値を付けた。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5.19%高の9万6414ドル。 <債券> 利回りが低下した。朝方発表された独消費者信頼感指数が大幅に悪化したことを受けて米国債に買いが集まった。一方、この日発表の米経済指標が予想とおおむね一致したことで、インフレ懸念は一時的に後退した。 この日は経済指標の発表が相次いだ。米商務省が発表した10月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.3%上昇し、前月の2.1%上昇から伸びが加速した。 10年債利回りは約7bp低下の4.234%と、1日以来の低水準となった。 2年債利回りは、4bp超低下の4.21%と、2週間余りぶりの低水準。30年債利回りは4.419%と、7日以来の低水準を付けた。 <株式> 主要3指数はナスダック総合主導で反落して取引を終えた。強い内容となったインフレ指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になる可能性への懸念からテクノロジー株が売られた。 商務省が27日発表した10月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.3%上昇し、前月の2.1%上昇から伸びが加速。インフレ抑制に向けた進展が過去数カ月に停滞していることを示した。 投資家は、トランプ次期大統領が25日に表明した、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税、中国製品に10%の追加関税を課す方針の影響を引き続き見極めようとしている。 この日はパソコン大手デルとHPが四半期のさえない業績見通しを受けて売られ、それぞれ12%と11%の大幅安となった。情報技術セクターが圧迫され1.2%下落した。 エヌビディアやマイクロソフトといった大型株にも売りが広がり、フィラデルフィア半導体株指数も下落した。 <金先物> 対ユーロでのドル安を受けた割安感から買いが強まり、上伸した。この日から新たに中心限月となった2月物の清算値(終値に相当)は前日比18.50ドル(0.70%)高の1オンス=2664.80ドル。 NY貴金属:[GOL/XJ] <米原油先物> 米ガソリン在庫増や中東紛争の収束期待を背景とした売りに押され、3日続落した。 米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.05ドル (0.07%)安の1バレル=68.72ドル。2月物は0.09ドル安の68.35ド ルだった。 ドル/円 NY終値 151.10/151.13 始値 151.46 高値 151.8 安値 150.46 ユーロ/ドル NY終値 1.0564/1.0568 始値 1.0526 高値 1.0587 安値 1.0521 米東部時間 30年債(指標銘柄) 17時05分 101*00.00 1時03分 前営業日終値 100*10.50 1時04分 10年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.00 1時01分 前営業日終値 99*18.50 1時01分 5年債(指標銘柄) 17時05分 99*30.75 0時59分 前営業日終値 99*24.25 1時00分 2年債(指標銘柄) 17時03分 100*01.13 1時00分 前営業日終値 99*31.75 1時01分 終値 前日比 % ダウ工業株30種 44722.06 -138.25 -0.31 前営業日終値 44860.31 ナスダック総合 19060.48 -115.10 -0.60 前営業日終値 19175.58 S&P総合500種 5998.74 -22.89 -0.38 前営業日終値 6021.63 COMEX金 12月限 2639.9 +18.6 前営業日終値 2621.3 COMEX銀 12月限 3011.1 ‐29.4 前営業日終値 3040.5 北海ブレント 1月限 72.83 +0.02 前営業日終値 72.81 米WTI先物 1月限 68.72 ‐0.05 前営業日終値 68.77 CRB商品指数 286.7195 ‐1.3001 前営業日終値 288.0196