“一番”苦しかったことは10年間で一度もない――コツコツ継続することで成長し続けるECMJ石田氏が語るEC業界と自身の10年
石田氏:暗闇フィットネスジム「FEELCYCLE(フィールサイクル)」に5年通っていて、休日はこのプログラムの受講日程を優先して予定を決めています。暗闇フィットネス自体にハマっていることもありますが、「フィールサイクル」には今のマーケティングの面白さが詰まっていると感じています。
ジムには「痩せたい」という目的意識や「運動が好き」という楽しみがある。ただ最近のジム会員は運動とその結果自体を楽しむこと以外に、「自分が何のプログラムを受けて、どんな感想を持ったか」ということをSNSに投稿しています。 「フィールサイクル」だけのSNSコミュニティもあり、そこでは会員同士が「このプログラムが面白かった」「こんなプログラムが新しく出た」といった情報交換を行い、それぞれが新しいプログラムを受講する。 SNSでつながって、情報交換をして、投稿して楽しむ。これはまさに最新のマーケティングです。どんな商売でも、これからはSNS上でファンやアンバサダー的な人達が盛り上がる“界隈”をいかにして作っていくかがカギになるでしょうね。 ――休日にリフレッシュしながら学びも得ているのですね。 石田氏: 今は企業やブランドよりも、ユーザーの方がその企業やブランドを知っていて、発信力があることも珍しくありません。詳しいユーザーが発信した情報をSNSで見た別のユーザーが、フォローしてまたSNSに投稿して、盛り上がっていく。僕はマーケターでもありますが「フィールサイクル」から今の自然なマーケティングの流れや、拡大していく流れなどを学んでいます。 ちなみに「フィールサイクル」専用のXアカウントを持っています。入会して4か月後くらいにアカウントを作り、さまざまな投稿をして、色々な人と交流し飲み会も企画しました。 SNSに関連した話ですが、コンサルをしていると、複数アカウントを作る、専用アカウントで盛り上がる界隈があるということを理解できない経営者が多いと感じますね。やはり、今はユーザー側に立てないと商売はできないと思いますし、自分がユーザー側に立つことは重要だと思っています。 ――ありがとうございました!