巨人が甲斐、マルティネスらを大型補強も… 他球団からは「怖くない」「阪神のほうがやっかい」の声
1軍登録の外国人枠は投手・野手あわせて4人だが、R.マルティネスと巧打のヘルナンデスは外せない。新加入のキャベッジも5番を託される可能性が高い。残る1枠をグリフィン、ケラー、バルドナードで競うことになる。来日3年目のグリフィンは先発の柱として計算でき、ケラーとバルドナードも救援陣に不可欠な存在として稼働している。菅野智之が抜けた先発陣は層が厚いとは言えない。グリフィンが登板する際はケラーもバルドナードもベンチ入りメンバーから外れることになる。 在京球団の投手コーチはこう指摘する。 「外国人枠の関係で、グリフィンは『投げ抹消』の起用法になる可能性が考えられます。登板した後に登録抹消されて中10日で投げるペースになる。ただ、この調整法は非常に難しい。ファームで短いイニングを投げて調整しても、1軍で10日以上登板間隔が空くとリズムをつかみづらい。助っ人外国人が多いのは、諸刃の剣です」 ■「外国人は多ければ多いほどいい」の声も 巨人を取材するテレビ関係者は、「故障や成績不振なども考えられるし、助っ人外国人は多ければ多いほうがいい」と異論を唱える。 「今年もグリフィン、バルドナード、メンデスに加えて阪神からケラー、メジャー通算178本塁打をマークしたオドーアを獲得して5人でスタートしましたが、オドーアはファーム調整を命じた首脳陣の方針に反発して開幕前に電撃退団。メンデスも2試合登板で未勝利と戦力にならず、外国人枠が1枠余る形になりました。途中加入のヘルナンデス、モンテスが活躍してくれたので助かりましたが、リスクヘッジを考えると、6人の助っ人外国人は決して多いとは感じません」 外国人選手の活躍はチームの命運を握る。首位に立っていた広島が9月に5勝20敗と大失速したが、クリーンアップで核になる助っ人外国人がいたら深刻な得点力不足はどうなっていたか。レイノルズは2試合出場のみ、シャイナーも12試合出場で打率.133とふるわずシーズン途中で退団。巨人のように新外国人を緊急補強せず、現有戦力で戦うことを決断したが限界があった。