巨人が甲斐、マルティネスらを大型補強も… 他球団からは「怖くない」「阪神のほうがやっかい」の声
今オフのストーブリーグで、積極的な補強が目立つのが巨人だ。FA権を行使した、球界を代表する捕手の甲斐拓也をソフトバンクから獲得。さらに、中日の絶対的守護神として抜群の安定感を誇ったR.マルティネスを争奪戦の末に獲得した。FA権を行使して、阪神に残留した大山悠輔、ソフトバンクからロッテに移籍した石川柊太の獲得も狙ったが、叶わず。最も驚かせたのが、楽天を退団した田中将大の獲得だ。今年は1試合登板のみに終わったが、日米通算197勝と実績十分。新天地で復活が期待され、ファンの注目度が高い。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 「田中に関しては過度な期待は禁物ですが、甲斐とR.マルティネスの補強は大きなプラスです。今季の巨人は岸田行倫、小林誠司、大城卓三を併用して正捕手を固定できなかったが、甲斐という大きな柱が入ることで腰を据えて守りの野球ができる。R.マルティネスは怖いのは故障だけ。良いコンディションを維持すれば活躍するでしょう」(巨人を取材するスポーツ紙記者) 大型補強はまだ終わらない。新外国人選手で前パイレーツのトレイ・キャベッジの獲得を18日に発表。昨年にエンゼルス傘下3Aで打率.306、30本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成するなど長打力と俊足を兼ね備えた左の強打者で、大谷翔平(ドジャース)とチームメートだった。 4年ぶりのV奪回を飾り、オフも派手な補強策で戦力アップを図る。他球団から巨人はどう映るか。 ■外国人枠の問題で戦力ダウンの恐れも セ・リーグ他球団のスコアラーは「タレント揃いですよね。でもそこまで怖くない。十分に戦えます」と力を込める。 「甲斐は間違いなく良い捕手ですが、岸田や大城に比べて大きく戦力アップするかとなると疑問符が付きます。打撃面で言えば、大城のほうが上でしょう。R.マルティネスとキャベッジを補強したことで、外国人枠の問題が生じます。ヘルナンデス、グリフィン、ケラー、バルドナードの中で2人が使えなくなる。うまく運用しなければ、戦力ダウンにつながる恐れがあります」