【ラランド・サーヤ】“女性は結婚したいはず”という決めつけにモヤモヤ…
大学在学中にニシダさんと『ラランド』を結成。新卒で広告代理店に就職し、会社員と芸人の二足の草鞋で活動を始めたサーヤさん。大手事務所には所属せず、2021年に自らを代表取締役とする個人事務所を設立。今や多方面で才能を発揮し、同業者からも一目置かれる存在ですが、デビュー当時はその異色の経歴を理由に色眼鏡で見られることも多く、心細さを感じていたそう。今回は、そんなサーヤさんに偏見や差別発言など、モヤる人への対処法を教えてもらいました。後編は、ViViに寄せられたモヤるシチュエーションについてアドバイスをいただきました。 【ラランド・サーヤ】恋愛・結婚・先輩の武勇伝…モヤる発言への対処法
女性は結婚したいはずだという決めつけにモヤモヤ
ー独身と言うと「何歳までに結婚したいの?」と、なぜか結婚することを前提で質問されます。(Mさん・20代) ー30代独身で結婚願望がないのですが、それをなかなか周囲に信じてもらえません。本当に結婚するつもりがないのに、強がっていると思われているようです。(Cさん・30代) サーヤ まず、“強がってる”って思ってる人たちがヤバいからな……。視野が狭い人だと思うので、関わらないのが一番ですよ。 ただ、結婚に対する価値観って育ってきた環境やコミュニティにもよりますよね。私の周りには、男女どちらも「結婚に興味ない」って人がめちゃくちゃ多いし、その価値観への理解者も多いから「結婚することが当たり前」なんて思わないですけど、広告代理店で働いていた時は、結婚をゴールにしていた人もいました。「絶対、早慶のアメフト部出身の人としかコンパしない!」「絶対、専業主婦になる!」ってずっと言っていて、ちゃんとその通り結婚していました。ただ、その子の話を聞いていると、結婚=ゴールというコミュニティにずっといたようで。インスタでアフタヌーンティー上げてる界隈みたいなのがあって、「いつ結婚するの?」「いつ仕事辞めて専業主婦になるの?」って話ばかりをしてきたみたいなんです。 結婚観って、周りの人にだいぶ影響される気がするので、自分が合わないと思うのであれば、違うコミュニティも作った方がいいと思います。近くにいると、自分も結婚しないといけないのとかな……とか思っちゃう気がするから。 そういうコミュニティでその価値観を持っている人たちに、結婚を選ばないことを「強がってるわけじゃない!」って言っても、多分、伝わらないと思います。人は変えられないので、いかに自分がストレスを感じないよう、距離を置くかだと思います。 ●PROFILE サーヤ(ラランド) 1995年生まれ。東京都出身。大学在学中、お笑いサークルで出会ったニシダさんと『ラランド』を結成。2019年の『M-1グランプリ』にて、アマチュアながら準決勝に進出。2021年、自身が社長を務める個人事務所、株式会社レモンジャムを設立する。 2022年からは川谷絵音らと『礼賛』としてバンド活動を始め、作詞作曲とボーカルを務める。 シャツ¥29700、シルバーネックレス¥22000、ドッグタグネックレス¥18700/FOUNDRY MEWS ミニスカート¥22000、パンツ¥37400/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン(Coachtopia) --------- Photos:Tami Kanamori Styling:Chisaki Goya Interview&Text:Yumiko Ito
講談社 ViVi