大阪府・吉村知事が定例会見7月28日(全文4)700のような数字では終わらない
首都圏の重症患者を受け入れる可能性は
朝日放送テレビ:ABCの木原です。お願いします。首都圏の状況が非常に厳しくなっておりますので、今後もし首都圏で医療崩壊を起こした場合に、まだ大阪に余裕があれば首都圏の重症患者を受け入れるという可能性はありますでしょうか。 吉村:おそらく首都圏の病床が逼迫してきたら大阪の病床も逼迫してくると思うので、ちょっとそこまでは今の段階では想定はできないですね。まず僕は知事としては府民の命と健康と、そして病床確保ということでずっと動いてきたわけなので。そして大阪も環境としたらやっぱり感染が急拡大しつつあると。デルタ株に置き換わりつつあると。おそらくきのうの700のような数字では終わらないと思っていますので、病床が逼迫してくると思います。 大阪の感染状況がどういう状況になるのか。首都圏が増えているのに大阪だけ減るっていうのはちょっと考えにくいので、そのときはどっちも逼迫してるんじゃないかなと思います。どっちも逼迫してるときになかなかいろんなそういう広い判断っていうのは、ちょっと今の段階ではなかなか想定しづらいですけれども、ちょっとその状況にならないとお答えしにくいなというふうに思います。
危機感をあおるなという言説をどう思うか
朝日放送テレビ:もう1点、感染者数が大幅に増えている一方できのうの死亡者はゼロですし、重症者があまり増えていないので大丈夫じゃないかと、あまり危機感をあおるなという言説が一部に見受けられますけれども、これについては知事はどう思ってらっしゃいますか。 吉村:僕はそれについてはまだ早いと思っています。判断としてそれは僕は間違っていると思っています。40代、50代にワクチンが希望する方に広がってきたとき辺りがその判断ポイントではないかなというふうに思っています。まさにだからロードマップではそういうこともいろいろ議論しながら進めてますけれども、今65歳以上は確かにワクチン接種がほぼ終わりましたけれども、40代、50代、ちょうど僕らの世代は、65から60までの人でも打ててない人はやっぱりたくさんいらっしゃって、重症化しやすい層っていうのは残ってます。 その中で新規陽性者数が一気に増えてくると、間違いなく40代、50代の、さっきのグラフもありましたけど、間違いなく緑も上がっていますから、こっちも絶対数も増えてきますので、おそらく重症者数の絶対数というのは増えてくると思います。陽性者数の絶対数が増えてきたらそのうちの何%かは重症化する、重症化率というのはやっぱりあるわけで、65歳以上が陽性者としてならなければ重症化率は減ると思いますけど、もともとの数字である陽性者数が伸びてくる、40代、50代が増えてくるとなると、やはりそこでの重症者、重症者じゃなくても中等症のII、つまり酸素マスクを必要とする人は増えてくると思います。 だから65歳以上にワクチンが行き届いて重症者が今少ないから大丈夫じゃないかという意見はもちろん分かるんですけど、それはおそらく今後、新規陽性者数が増えてきたら40代、50代の重症者数が増えてきます。中等症IIも増えてきて医療も逼迫していきながら、それが間違っていたねとなると僕は思うと、僕はそういうふうに思っています。 今の65歳ぐらいの重症者の減り方の割合で40代、50代がワクチンが進めば、僕はそういう考え方で社会を動かすというのが進むべき方向性じゃないかなというふうに思ってます。ただ40代、50代がワクチンほとんどまだ打ててないので、おそらく新規陽性者が右肩で増えてきたら重症者、それから日本では重症者の定義にしないですけれども中等症のII、酸素マスクを必要とする人で病院があふれかえってくるというような状況に僕はなるだろうと思っているので、今、重症者数が少ないからいいじゃないかというのは議論としては少し早いし、僕は時期としてはやっぱり間違っているというふうに思います。