ファンタジースプリングス開業 オリエンタルランド会長「TDRは本物をつくり続ける」
■髙野由美子さんのスーツ「私流」
昔は、ネイビーやグレーなどダークな色合いの、どちらかといえばメンズライクなスーツスタイルが多かったという髙野さんだが、最近はその日の気分で自由に服を選ぶようになったという。 「以前はあまり目立ちたくないという気持ちがあって、少しおしゃれを抑制していたところがありました。でもある時期からもっと楽に仕事をしたいと考えるようになり、それに伴い、少しずつ、装いも変わってきました。TPOをわきまえることは大事ですが、のびのびと仕事をして成果を出したいと思ったら、自分が楽でいられる服を着るのはとても有効だと考えています」 記者会見などにはオリエンタルランドのトップらしく、明るい色合いの服を好んで着ている。例えばクルーズ事業への参入を発表した記者会見では、白いスーツにマリンカラーのスカーフと、シーンにぴったり合った装いで現れた。「その場に何が一番ふさわしいのか考える時間がわりと好きなのかもしれません。自己表現を楽しんでいます」 今回着用しているのは、アクアスキュータムでオーダーしたパンツスーツ。印象はいかがだろう? 「生地の素材感も気に入りましたが、このオフ白の優しい色味がとても好みです。ノーカラーで胸元がすっきりしていて、そこからのぞくブラウスの感じもすてき。さすがオーダーだけあって、私の体にぴったりフィットして、着ていてとても楽なのもいいですね。フォーマルな雰囲気もありますが、これなら仕事もしやすい。いろんな場面で活躍してくれる一着だと思います」
■アクアスキュータム レディースのオーダースーツ
着用するジャケットとパンツは、一人ひとりの体形に合わせて生地を裁断・縫製するアクアスキュータムのパーソナルオーダーで仕立てたもの。ジャケットをノーカラー(襟なし)のデザインとしたことで、オフ白の色合いと共に柔らかかつエレガントな雰囲気を強めている。 ブッチャー組織(平織りと斜子織りを不規則に組み合わせた織物)と呼ばれる独特の立体感がある生地は、シルクのような光沢や弾力性がある上に、通気性、吸水速乾性にも優れ、通年着用可能。フォーマルから休日のお出かけまで重宝するスーツに仕上がっている。ジャケット7万2000円~18万3000円、パンツ3万9000円~7万9000円(以上オーダー価格・納期約3週間)、ブラウス3万7400円。以上アクアスキュータム(レナウン)
髙野由美子さん
1956年生まれ。宮崎県出身。上智大学文学部卒業後、オリエンタルランド入社。2003年に舞浜リゾートホテルズ(現ミリアルリゾートホテルズ)副社長に。以後、オリエンタルランドとミリアルリゾートホテルズの要職を歴任しながら、ホテル事業や東京ディズニーリゾートの多くの開発においてリーダーとして活躍し続けてきた。2023年6月オリエンタルランド代表取締役会長(兼)CEO就任。 聞き手:THE NIKKEI MAGAZINE 編集長 松本和佳、構成:吉田巌、写真:筒井義昭 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。