その症状、食物アレルギーかも? 対処法と予防法を医師が解説
安心して食べるには
一部の食品を確実に避けるのは簡単ではありません、と話すのはニューヨーク州カトナのアレルギー専門栄養士で『ザ・アレジー・フレンドリー・クックブック』の著者でもあるエリザベス・ペコラーロさん。私たち(と子供たち)がより上手に食物アレルギーに対処する方法は次の通り。 ・何度も確認する 店で原材料表示を注意深くチェックして、家に帰ってもう一度、さらにその食品を使用する前にもう一度目を通し、見逃しているものはないか確認するようペコラーロさんはアドバイスする。定期的に購入しているブランドであっても、成分の配合は常に変化するためこの習慣は重要だ。ナッツやそのほかの問題成分が入っている可能性があるので、ローション、石鹸、医薬品など非食品のラベルも必ず確認しよう。 ・製造元に電話する アレルゲンを「含む可能性がある」と表記がある場合、その食品がアレルゲンとなる成分が入った商品と同じ施設で製造されていることを意味するけれど、これは法律で義務付けられていない。表示がない場合は製造元に電話をし、その食品がどの工場で加工されたか、同じ生産ラインでほかに何が作られているのかを確認しましょう、とペコラーロさんはアドバイス。
・計画を立てる 外食する前に、アレルゲンを避ける方法を知っておこう。「旅行する際、自分で食べ物を持っていく、食材を注文する、それとも外食しますか」とクライアントに聞くというペコラーロさん。レストランのメニューは事前にオンラインで確認し、お店に行ってもいいか電話で確認して(実際に店に行ったあとも、サーバーまたはできればシェフにアレルゲンを明確に伝えよう)。また、友人や家族にアレルゲンがどう紛れ込むかを理解してもらうこと。たとえば、ソースやドレッシングには卵を含むことが多い。大豆は多くの加工食品に含まれている。さらに、エピネフリン自己注射器2セットを常時携帯し、最寄りの救急救命室の場所も把握しておくと安心。 ・自分の感情を無視しない ストレスになりうる食物アレルギー。アレルギー反応を起こしたあとの数週間は警戒することが多いです、とガスリーさんは語る。不安がなくならない場合は、ソーシャルメディアのサポートグループに参加したり、食物アレルギー専門の栄養士やセラピストに相談するようペコラーロさんは勧めている。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images