バスケ男子日本代表はグアムの驚異的な粘りに苦しめられるも逆転を許さずに辛勝、アジアカップ本選の出場権を獲得
残り3分で同点に追いつかれるも、約1分間で9-1のラン
バスケットボール男子日本代表が『アジアカップ2025予選Window2』のグアム戦に臨んだ。 日本の先発は富樫勇樹、比江島慎、西田優大、吉井裕鷹、ジョシュ・ホーキンソンの5人。日本は積極的にシュートを放つも、5本連続で3ポイントシュートが決まらず波に乗れない。それでも、ドライブの意識は高く、ペイントタッチから合わせて確実に2点を加点していった。そして開始約5分、吉井がチームとして初めての3ポイントシュートを成功させると、大浦颯太も続き、オフェンスが活性化。グアムのフィジカルなプレーに手を焼きつつも、ホーキンソンから渡邉飛勇のアリウープも決まり、20-15とリードして第1クォーターを終えた。 第2クォーターに入ると、日本が勢いに乗る。ホーキンソンが内外から得点すると、西田がコーナースリーとトランジションスリーを成功させ、開始1分半でリードを14点まで拡大した。その後は、再び長距離砲に当たりが来ず我慢の時間帯が続く。それでも、ダブルチームでボールを奪い、中村拓人のスティールやホーキンソンのブロックショットが飛び出すなど、ディフェンスが機能。そして、終盤に富樫と比江島が3ポイントシュートを射抜いたことで、48-31で前半を終えた。 先発メンバーに戻して後半を迎えた日本だったが、ディープスリーを決められて先制されると、0-8のランでを受けて点差を1桁に戻されてしまう、しかし、ここで西田が流れを変える活躍を見せる。2本連続で3ポイントシュートを射抜くと、直後には長距離砲を警戒する相手の裏をかいてドライブでかわし、吉井のコーナースリーを完璧にお膳立てした。その後、互いに決定打を欠く拮抗した展開が続いた。 15点リードで最終クォーターを日本だったが、比江島の3ポイントシュートがエアボールとなり、吉井がイージーシュートをミスしてしまうなど、オフェンスがうまくいかずに失速してしまう。低調なオフェンスはディフェンスにも影響し、アーネスト・ロスJr.に連続得点を奪われ開始3分で点差を1桁に戻されてしまう。タイムアウトを取ってリセットを試みるも、連続でターンオーバーを喫して悪い流れを変えられない。そして残り3分7秒、ロスJr.にプルアップスリーを決められ、71-71の同点に追いつかれた。 それでも、先発に戻した日本はホーキンソンが3点プレーとなるバスケット・カウントを決めると、ホーキンソンのキックアウトから西田がコーナースリーを確実に沈める。さらに、直後には粘り強いディフェンスで失点を防ぐと、すぐさま攻撃に転じ、ホーキンソンが再びバスケット・カウントを獲得した。こうして、約1分間で9-1と走った日本が逆転を許さず83-78で勝利。苦しみながらも、来年8月に行われるアジアカップ本選の出場権を獲得した。
バスケット・カウント編集部