岸田首相が会見 「まん延防止」17道府県で延長へ(全文3完)3月6日待たずに解除もありうる
上限撤廃になる基準をどう考えているのか
西日本新聞:西日本新聞の古川と申します。水際対策についてお伺いします。経済界や人手不足に悩む地方や業界からは、この間やっぱり経済的なデメリットのほうが大きかったというような声もございますが、総理はその声についてどのように考えているのかっていう点と、では、上限撤廃を求める声もあるんですけれども、上限撤廃になる基準、あるいはその見通しについてはどのように考えているのかをお聞かせください。お願いします。 岸田:やはり感染拡大と社会経済活動の維持のバランスというのが大変重要なポイントだと思います。そして、そのバランスを考える際のポイントは感染状況をはじめ、さまざまな状況を総合的に判断するということなんだと思います。そして水際対策については、先ほども少し触れましたが、内外の感染状況の違い、そして各国の水際対策のありよう、そして3回目のワクチン接種の進み具合、そして検疫体制のありよう、こういったものを総合的に勘案して判断すべきものであると思います。今回の判断については、冒頭申し上げた、バランスの中で1つ判断をしたと。そして、今、申し上げたさまざまな観点を総合的に判断して新しい体制を公表させていただいたということであります。 今後については、さまざまな意見があるのは十分承知をしていますが、さまざまなバランスの、感染拡大と社会経済活動の維持のバランスの中で、今、申し上げた諸点を考えながらどこまで緩和することができるのか、これは絶えず考えていきたいと思います。 あくまでも今回の措置は、まず第1弾ということで、段階的に緩和をしていく上の1つのステップだと思っています。引き続き状況をしっかり注視していきたいと思っています。以上です。 司会:それでは最後の質問、後列の山本さん。
高齢者の接種推進に何が必要か
文化放送:文化放送の山本と申します。総理、よろしくお願いいたします。3回目のワクチン接種についてお伺いします。希望する高齢者へのワクチン接種の完了というのは総理にとっても重要なミッションの1つだと思います。ただ、いまだ3回目のワクチンについて交互接種とか副反応への不安の声というのも高齢者の方からも多く聞かれるんですね。 そんな中、希望する高齢者の接種を1日も早く完了するために、この不安解消を含め、総理はさらにどういう取り組みが必要だとお考えなのか。また、併せて岸田総理が3回目のワクチン接種をいつごろ受けられるのか、日程など分かっていたら教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。 岸田:まず終わりのほうからいきますと、私は2回目の接種を去年の8月の終わりに受けてますんで、2月の終わりになりますと6カ月たつんだと思いますんで、その後、3月の頭ぐらいにはぜひ受けたいなと思っております。モデルナ製を受けることを予定しております。 そして、高齢者の方々の中から副作用に対する不安ですとか、さまざまな意見があり、なかなか接種が進まないのではないかという質問につきましては、そういったご意見があるということ、これは十分認識しております。だからこそ安全性、さらに有効性についてしっかり説明しなければいけないということでSNSもちろんですし、さまざまなメディアを通じて、その有効性あるいは安全性についてしっかり説明をさせていただいているということであります。 ワクチンの種類よりスピードをぜひ重視してワクチン接種を受けていただきたいと。それがあなた自身やご家族の皆さんのみならず、社会全体を守ることになるんだということで、接種に対する理解をお願いしているということであります。ぜひこれからもさまざまな発信の場を活用させていただきまして、接種券が届いたならば迅速に接種を受けていただくよう、ご理解をいただけるよう努力を続けていきたいと思っています。以上です。 司会:以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 岸田:はい。ありがとうございました。 記者:書面での回答はいただけるんでしょうか。 司会:担当のほうに出していただければ。 記者:じゃあ送ります。よろしくお願いします。 岸田:はい。お願いします。 (完)【書き起こし】岸田首相が会見 「まん延防止」17道府県で延長へ