【日経平均株価考察】米利下げペース鈍化で、日本株も上値が重い展開か
一時4万円を超えるが上値が重い
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線付近でもみ合う動きが続いていました。レンジの上値は4万円、下値は3万8000円といったところです。27日には一時、4万0398円まで上昇しました。終値ベースでも4万0281円でした。しかし、大納会の30日には陰線となり、3万円台に戻ってしまいました。 今後の展開はどうなるでしょうか。4万円台には届きませんでしたが、年末値として35年ぶりに最高値を更新しました。主要な移動平均線もすべて回復しました。また、レンジを抜けたようにも見えます。このあたりで下値がサポートされるようであれば、さらに上を目指すことができます。4万円台が固くなると、史上最高値の7月11日の高値(4万2426円)も見えてきます。 逆にここから調整があるとしても3万7000~3万8000円付近までは過去に売買が積みあがっているので抜けるまでには時間がかかるところです。若干の調整があっても、押し目買いの好機と考えていいでしょう。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃