【昼田祥子さん】3年で服を1000枚減らした、私自身が日々実験。何を捨てても大丈夫、良いことしか起こらないと知ってほしい
引き続き、昼田祥子さんに話を聞きます。昼田さんの取材は、クレヨンハウス東京店(吉祥寺)で行われました。クレヨンハウスは子どもと絵本を見に行ったり、オーガニックレストラン「広場」でランチを食べたりと、ふだんからよく訪れている場所です。 「レストランでいただくランチは、オーガニックの美味しさを存分に感じられます。豊かで味わい深く、満足感もたっぷり。私の中でのオーガニックのイメージを変えてくれました。毎月10日、20日、30日はグルテンフリーの日。ブッフェスタイルで食べたいものを好きなだけいただけるのも嬉しいです」 後半では、昼田さんの幼少期のエピソードから、“服捨て”をして自分らしい生き方を見つけるまでをたどります。また移住先から東京に戻ったきっかけや毎日続けている瞑想について、シンプルなワードローブで気をつけているおしゃれのポイントを聞きます。(この記事は全2回の第2回目です。第1回目を読む)
捨てるのが苦手な母親が反面教師に? だから「捨てる」ことを生業にしているのかもしれない
昼田さんは、1980年広島県生まれ。会社員の父と教師の母、姉の4人家族に育ちます。幼少期は活発なタイプで運動も一番、学芸会の演目では主役を演じるような積極的なタイプでした。しかし小学生になると、キャラクターが激変します。 「教師だった母の教育方針で“波風を立てないで”“横道にそれないでほしい”と言われ、真面目で目立たない子になってしまって。小学校低学年までは作文を書くことが好きでした。文章を書くというより、人と違った視点を持っていることがアピールできるのが嬉しかったんです。だけど親からは“家のことを書きすぎ”“あまり目立たないでほしい”と言われて。すっかり大人しい子になりました」
本や絵本は大好きで、家にたくさんありました。ただ親が忙しかったため、読み聞かせはテープを流していたそうです。母親は捨てるのが苦手なタイプで、家はすぐに物だらけに。「こうなりたくない」と姉と話していました。 「だからこそ反面教師のように私は捨てることを生業にしているのかもしれません。絵本は好きですが、今も娘に読み聞かせる絵本は一度図書館で借りて、気に入ってリピートしたものだけ購入するようにしています。『とこちゃんはどこ』(福音館書店、松岡享子・作、加古里子・イラスト)、『大ピンチずかん』(小学館、鈴木のりたけ)、『パンダ銭湯』(絵本館、tupera tupera)、『バムとケロ』シリーズ(文渓堂、島田ゆか)。親子で何度読んだか分からないほど大好きな絵本です」