【50代、3カ月で「使える筋肉」を増やす⑤】バキバキの筋トレは必要なかった! 余分な脂肪を落として使える筋肉に変える秘訣とは?
50歳を過ぎ、はたと「この体のままでいいのか?」と気づいた読者代表の小川正美さん(1972年生まれ。弁護士)。「余分な脂肪にお別れし、若い頃のように必要な筋肉をつけてテキパキ動ける体を取り戻したい!」。そんな彼女をサポートするのは、パーソナルトレーナー・姿勢アナリストのKAORUさん&管理栄養士の麻生れいみさん。体改造プロジェクト、着々と進行中だ!
食事をタンパク質メインに替えたら、みるみる体脂肪が燃える体に!
体型を気にしつつも弁護士という仕事柄もあって日々の忙しさに追われ、何年も体重を測る習慣さえなくなっていた小川さん。今回のプロジェクトがスタートすると、毎朝起きてすぐに体組成計に乗る習慣ができた。このことが、体型の変化はもとより内面や健康にまで意識を向けることにつながっていたことは、前半の1カ月が過ぎた頃には誰の目にも明らかだった!
◆小川正美さん(1972年生まれ・弁護士) スタート時の数値 ■体重:61.25kg ■筋肉量:37.65kg ■脂肪量:21.30kg(体脂肪率:34.7%) ■内臓脂肪レベル:7.0 食生活を全面的に指導してくれたのは管理栄養士の麻生れいみさん。小川さんへの最初のミッションはタンパク質強化だった。 筋肉増量のため、1日のタンパク質量は体重1kgにつき1.5g、つまり小川さんの場合は90g 欲しいところだったが、当面は60gからスタート。朝食を食べる習慣がない小川さんは「朝にタンパク質をとること」を第一目標に掲げた。 1カ月目は、豆乳、牛乳、高タンパクヨーグルトなど、手軽にとれるものならなんでもよいというところから始まったが、1カ月も経たないうちに、朝にタンパク質をとることは完全にクリア。 2カ月目には1日に80~90gのタンパク質もとれるようになってきていた。
150gのイチボステーキ(これは、「いきなり!ステーキ」で食べたもの)なども、夕食のレギュラーに! 以前からは考えられない変化だ。
代謝のいい体をつくるタンパク質は、90gをまめに分けてとる!
麻生さんからの次なるミッションは3つだ。 ①間食にもタンパク質を! おやつはもちろん、カフェでの打ち合わせ時などにスイーツを食べがちだった小川さんだが、いつしかおやつにもチーズやヨーグルトなどを取り入れるほどに! ②疲れたときにこそタンパク質を! 「疲れたときは甘いもの」をやめ、タンパク質に。チーズ・小魚・枝豆・ちくわ・ソーセージなどが理想。70%以上のハイカカオチョコレートなどはOK。 ③お酒のおつまみにもタンパク質を! 飲みに行く機会も多い小川さん。おつまみもタンパク質系に。お店を自分で選べるときは、焼き鳥などをチョイス。そして、何より運動後にお酒を飲むと筋肉の合成力が落ちるので、飲むなら1 、2時間空けてから。糖質の高いお酒(ビールや日本酒)はなるべく避けて。 「痩せたいからといって食べる量は減らさないこと。減らすと筋肉が減ってしまいますよ~というアドバイスも、しっかり守ってくれていた小川さん。1カ月も経たず、すでに体脂肪が減り始めていました。 2カ月目には、自ら工夫してプロテインスープなども取り入れ、食生活がガラリと変化。 年齢を重ねると、長年の習慣をなかなか変えられない人が多いものですが、食事の主役はタンパク質と野菜ととらえてくれたことで、見違える食生活になっていきました」(麻生さん)