「熱意と敬意に動かされた」フォロワーは3倍に 「想像する1000倍ガチ」の和装が話題のインドネシア人
〝和装姿〟で直立しているインドネシア人男性のX投稿が、日本で「みんなが想像する和装の1000倍ガチ」と紹介され、話題になっています。「和装ってそっちか!」と感嘆してしまう装束は、3Dから復元したものもあるそうです。「何者なの?」と話題になった、インドネシア人投稿者に話を聞きました。(withnews編集部、松川希実) 【画像】話題になった和装がこちら。「想像する和装の1000倍ガチ」って、「そっちか!」
「日本でも見たことない」
日本で話題になった発端は、Xで今井三太郎@サブちゃん(@imai_san)が引用投稿したことでした。 《インドネシア和装ニキ みんなが想像する和装の1000倍ぐらいガチガチのガチに本格的だから見てほしい 絶対にもっと評価されるべき》 引用した投稿には、〝和装〟で正面を直立する男性の4枚の画像。丈の短いはかまと、頭には烏帽子のようなものをかぶっています。 〝インドネシア和装ニキ〟と紹介された、rdancho(@RDancho)さんは、英語でこう説明しています。「私は現在、室町時代の衣服に関するプロジェクトに取り組んでいます」 投稿には「そっちか…!」「現代和装ではないのが渋い」「すごい完成度! 日本でも見たことない」「タイムスクープハンターに出てきそう」と驚くコメントが寄せられ、5万件超のいいねがつきました。 あまりの完成度に「専門家?」「生半可なオタクじゃないよ」「彼なんでインドネシア人やってるんだっけ?」と、この人物の正体を探る投稿も相次ぎました。
「熱意と敬意に心を動かされた」
まず〝インドネシア和装ニキ〟を紹介した今井三太郎さんに、話を聞きました。今井さんは、初めて友人のポストで和装の外国人を見た時、驚愕したといいます。「めちゃくちゃ調べとる! と感銘を受けました」 今井さん自身も、仮想空間で建築を楽しむゲーム「マインクラフト」で、日本の中近世城郭を一から設計してアジア初のプロクリエイターに認定されるほど、徹底した時代考証にこだわってきました。 その今井さんから見ても、rdanchoさんは〝時代によって腰に挿す際の刃の向きが違う〟ことなど、「日本人でも間違いやすい要点をことごとく押さえていました」。 今井さんの投稿をきっかけに、rdanchoさんのフォロワーは約3倍に増えました。「彼の考証の正しさや教養もさることながら、日本文化に対する熱意(パッション)と敬意(リスペクト)に多くの人が心を動かされた結果だと思います。私もその一人です」