アメリカが打ち上げた新型宇宙船「オリオン」、何を目指しているの?
■スペースローンチシステムも開発中
有人で火星や小惑星を目指すには、より強力なロケットが必要です。そのため、SLS(Space Launch System)と呼ばれるロケットも開発中です。今回はアメリカの「デルタ4ヘビー」というロケットによって打ち上げられましたが、将来は、SLSによって打ち上げられることになります。 SLSは、これまで建造されたどのロケットよりも強力です。かなり巨大。有人用SLSは約98メートル、貨物用SLSは117メートル。日本のH2Aロケットは高さ53メートルですから、いずれも2倍以上の大きさになります(ちなみに大阪の通天閣の高さが100メートルです)。それぞれ70トン、130トンの打ち上げ能力があります。 しかし、なぜ人類は火星を目指すのでしょうか? 火星に人が住めるように惑星を改造する「テラフォーミング」や小惑星の資源利用、太陽系や惑星の起源の解明などがあります。何よりも好奇心が一番強いのかもしれませんね。