第84回 自民党大会 二階幹事長の党務報告(全文)日本の未来を切り開く
平成29年度運動方針案について
次に平成29年度運動方針案について説明をいたします。主題は、日本の未来を切り開く、と表し、憲法施行70年を迎え、新時代にふさわしいわが国の在り方を党員、党友一丸となって切り開く決意を示しております。副題は、一億総活躍による新しい国造りへ、と題し、今年も経済最優先で、経済構造改革と働き方改革の実現に積極的に取り組んでまいります。次期総選挙や、東京都議会議員選挙をはじめとする各級選挙に必ず勝利することは言うまでもありません。そのためには地域に根差した地道な活動が必要であります。1つ1つの積み重ねの先に私たちが目標とする120万党員の達成があります。国会議員自らが先頭に立ち、党勢拡大にいっそう力を入れていただくよう、お願いするものであります。 併せて、強靱な党組織をつくるため、党員、党友の研修活動を充実させ、友好団体とのさらなる関係強化に努めてまいります。党本部前での各地の物産展は昨年7県の開催がありました。先月も山口県物産展が大盛況となりました。今後、熊本県、兵庫県、宮城県、高知県などの各県からすでに開催申し込みが決定しておるのであります。地方創生の一助として党本部駐車場を無料で開放いたしておりますので、他の都道府県の皆さまも積極的に出展していただきたいと思っております。安倍総理の地球儀を俯瞰する外交をさまざまなレベルでお支えするために、党外交も活発な展開をしたいと考えております。 党則改正でありますが、まず政調の内閣部会を内閣第一部会と、内閣第二部会に改組いたします。次に総裁の任期につき、引き続き3期を超えて在任することはできないと改め、併せて総裁公選規定の関連する条文を改正いたします。いずれも昨年の総務会ですでに了承された内容を党大会に条文として提案するものであります。 平成28年の決算はお手元の党大会資料のとおりであります。収支の詳細は政治資金規正法第12条の規定に基づき報告をし、総務省において公表されておりますので、ご了承を賜りたいと存じます。昨年、平成29年予算については、組織広報活動や政策の立案など、政治活動全般にわたり、現在の関係各部署と鋭意、協議、検討中でありますので、この際、執行部にご一任をたまわりますようお願いを申し上げます。 副総裁ならびに党紀委員には党則上、当大会人事となっております。従って従来、副総裁を置くかどうかを含め、総裁にご一任いただいていますが、昨年8月3日付で高村副総裁が再度指名をされましたことをご報告を申し上げます。党紀委員の選任はお手元の資料のとおりであります。 以上、昨年の党運営に対するご理解とご支援に、執行部を代表し心から御礼を申し上げるとともに、本年も国民の皆さんに分かりやすく、親しみやすい党運営を心掛けてまいりたいと存じます。党員、党友の皆さまの引き続きのご支援、ご協力をお願いし、党情報告とさせていただきます。ありがとうございました。 (完)【連載】第84回 自由民主党大会