第84回 自民党大会 二階幹事長の党務報告(全文)日本の未来を切り開く
党務報告
わが党は今後とも数におごることなく、謙虚に、慎重に政治を進めていかなくてはなりません。衆議院補欠選挙は4月に北海道5区、京都3区で実施されました。北海道5区では和田義明くんが当選しました。10月には東京10区、福岡6区で実施され、若狭勝くん、鳩山二郎くんが当選し、鳩山くんを追加公認をいたしました。知事選挙は7都県で実施されたところであります。 政調会は全ての部会を通じて経済最優先で取り組み、経済構造改革、働き方改革を新たな政策課題として平成29年度予算編成大綱と、税制改正大綱に向け、〓早朝 00:16:59〓から熱心な議論を行い、アベノミクス加速に全力を傾注してまいりました。組織運動本部では友好団体との関係強化や、党員獲得などに精力的に取り組みました。その結果、平成28年党員は、昨年から約5万7000名を増やすことができました。計104万3790名の党員となりました。100万人台を回復したのは、政権交代前の平成20年以来、8年ぶりのことであります。ここにご協力をいただきました皆さまに対し、党を代表してあらためて深く感謝を申し上げる次第であります。 本日、党勢拡大に著しい成果のあった都道府県連や団体の皆さまの表彰がありますが、今後とも頑張りにきちんと報いるという分かりやすい党運営を行い、かねてからの目標である120万党員達成を着実に進めてまいります。青年局では18歳選挙権の導入を受け、「Real Youth Project」を全国的に展開し、7つの道府県で学生部組織が新設されました。女性局では女性版ふるさと対話集会を延べ20カ所で開催し、参院選候補者の全面的な支援を行いました。ふるさと対話集会は平成21年12月の事業開始から昨年末まで、850回の回数を数えてまいりました。 広報本部ではアベノミクスの実績や、外交成果を国民に分かりやすい、シンプルな表現で発信し、有権者への浸透を図ってまいりました。18歳選挙権には若者層向けのパンフレットや漫画を作り、若手議員との座談会なども随時開催してまいりました。中央政治大学院の「まなびとプロジェクト」には延べ500名、議員秘書インターンシップには約100名の学生の参加があり、わが党への理解を次第に深めることができました。 東日本大震災復興加速化本部では、集中復興期間の成果を踏まえ、今後、取り組むべき課題に、第6次提言にまとめ、政府に着実に実行するよう求めたところであります。憲法改正推進本部では、都道府県連に推進本部設置を要請し、国民の合意形成に向け、党全体で取り組むことが確認されました。行政改革推進本部では、無駄の撲滅、根拠に基づく政策立案、特別会計の財政健全化等に取り組みました。人工知能やビッグデータなど、経済や産業構造の変化に対応するため、人工知能未来社会経済戦略本部を設置し、有識者からのたびたびのヒアリングを精力的に行ってまいりました。 国土強靱化推進本部では一昨年の国連総会において、世界津波の日が制定されたことを記念し、高知県や内閣府、外務省、国連などと連携し、11月に「高校生サミットin黒潮」を世界で初めて開催いたしました。世界30カ国、360名の高校生たちと共に、津波防災活動に取り組みましたが、今年は離島を多く抱えている沖縄県で開催したいと考えております。