「令和なのに上京して風呂なし銭湯生活です」24歳女子が声優から女子プロレスラーへ!夢見た世界と叶えるための現実
9月2日、長与千種の弟子である桃野美桜を相手にプロレスラーデビュー戦を行った叶ミク。金光くみの名で声優活動をしていた叶ミクは、アクトレスリングで2022年に“透明度149%国民的妹”かなみっくの名でアクトレスガールズデビューを行っていた。皆に愛される妹キャラで人気となったかなみっくは、必死に強敵に立ち向かう姿が観客の心を打ち、2年経つと絶対エースであった青野未来に挑むなど強さも垣間見えるように。 そんな中、8月14日の大会をもってアクトレスガールズを卒業。本格的にプロレスラーになるために、かつてアクトレスガールズのプレイングマネージャーとして安納サオリやなつぽいを指導していた堀田祐美子に弟子入りしT-HEARTSに入団した。 デビュー戦から約1ヶ月経ち、伊藤道場やSEAdLINNNGに出稽古にも行っている叶ミクに、女子プロレスラーになった今の思いを聞いた。
――プロレスラーデビューして数戦を終えましたがいかがですか? 「アクトレスで2年間プロレスの試合をやってきて、やっと今年の春ぐらいに緊張しなくなったなって思ったんです。でもまた新しい環境に身をおいて毎試合緊張してます…。デビュー戦は1ヶ月前ぐらいに対戦相手が桃野美桜さんに決まったんですけど、もうその時から緊張しすぎてずっとお腹痛くて(苦笑)アクトレスと違って練習もハードだからご飯も全然食べれなくて…桃野選手も初めてデビュー戦の相手をしてすごい緊張したっておっしゃってたんですけど、それ以上に私がガチガチで。見てた人からも『目がバキバキだったよ』って(苦笑)写真見ると全部目がバキバキなんですよ。練習着の宣材写真とかも目がバキバキすぎて、自分で見ても顔怖いなって思ってます」 ――可愛いキャラから一新したんではなく、単純に緊張してただけだったと 「そうです(苦笑)でも可愛いキャラはやめたいかな。私は心が弱い部分が昔からあって、自分に負けちゃったりとか、人に流されちゃったりとか、そういう面が今までずっと多くて。自分を変えたい変わりたいってすごい思ってたんですけど、そんな時に堀田さんとお会いして、堀田さんもそうだったって。弱い自分が嫌で強くなりたいからプロレスを始めたっておっしゃってて。毎日の練習、トレーニング、試合を通してそれを乗り越えた堀田さんは今すごい強い最強みたいな感じがして。すごいな、私もそうなりたいなと思って、プロレスを通して自分を変えていきたいなと思って堀田さんのT-HEARTSに入る事決めたんです」 ――デビュー戦の評価は自分としてはどうでしょうか? 「堀田さんとかお客さんとかからは1戦目も2戦目もすごい良かったよって、感動したって、泣けたっていう声が多かったんですけど、後で自分で見てみると全然できてない・・・悔しいですね。すごい楽しみではあったんです、プロレスラーになって、プロレスラーとして試合をするっていうのは。すごい前向きに楽しみだったけど、でも、不安もあって。アクトレスでやってきたこととかが通用するわけじゃないとは思ってたから。すごい不安はありました。でも応援してくれる人が身近に私はいっぱいいて、働いてるお店の店長とかお客さんとかもすごい応援してくれて当日もそれが力になったというか。アクトレス辞めてからも、アクトレスの頃から続けて応援してくださる方もいっぱいいて、それがすごい力になるし、すごいありがたいなと思っております」 ――収入面や生活環境的に変化はありましたか? 「引っ越しまして、今お風呂がない部屋になりました。令和の時代に、東京に上京して風呂なし銭湯生活です(苦笑)でも銭湯生活も楽しいですよ。もっと試合して頑張って上にあがってやるんだって気持ちです」 ――リングネームに入れた叶うって文字は自分の中で何か意味があるんですか? 「元々新潟から上京してきた時に変な事務所に引っかかった時があって、その時に『かなえみく』を全部ひらがなで使ってて。本名の『みく』に夢が叶うようにって自分でつけた名前が元々あったんですけど、それが事務所変わって金光くみになって、プロレスラーとして再デビューする時に私の原点に戻って夢を叶えたいなって。自分の中のテーマとして、やっぱり夢を叶えたいっていう思いが強くて。私の夢って最初は声優目指してたし、アクトレスにいた頃は役者としてプロレスを頑張って上に行きたいって思ってました。でもそのうちプロレスをちゃんとやって、プロレスラーになっていろんなリングに上がりたい。OZアカデミーとかスターダムとか、いろんなリングに上がっていろんな人と闘って、それぞれその中で物語が生まれてっていうのがすごい憧れの世界になっていって。そんな夢を叶えるの『叶ミク』です。声優もお芝居も諦めたわけじゃないんですけど、今はプロレスラーとしての夢を叶えるためにリスタート。今度こそ、叶ミクの全人生をかけて夢を叶えていきたいなっていう思いがあってこのリングネームにしました」 ――応援される呼び方はかなみっくでも大丈夫ですか? 「やっぱりアクトレス時代のかなみっくとは違うっていうのを見せたくてリングネームを変えたので、試合中は『かなえ~』とか『ミク~』とかリングネームで呼んでほしいですけど、売店とか普段会う時とかはかなみっくって呼んでくれたらそれはそれですごい嬉しいです。もともと事務所の社長がつけてくれたあだ名だったんですよ。前の芸名の金光くみで呼ばれることはほぼなかったんですけど、皆がかなみっくかなみっくって呼んでくれて、私もそれが慣れちゃったっていうか。だから本名のみくで呼ばれる方が違和感が耳にあるぐらいすごい好きなあだ名をつけてもらったなって。全然引きずってるわけじゃないけど、でもすごい大切な名前だったので消したくはないなって思いはあります。全然呼んでくれたら嬉しいなって感じです」