インドネシア発アウトドアブランド「アイガー」をバリ島でパトロール 東南アジアのアウトドア市場展望
中国のアウトドア市場の成長性は近年よく指摘されますが、東南アジアも経済成長が進んでいくと、日本や欧米と同様に自然を求める意識も強まり、アウトドア市場がさらに拡大してく--。そんなことを感じさせるバリ島での「アイガー」との出合いでした。インドネシア全体に視野を広げると、最高峰は4884メートルで、活火山中心に2000~3000メートル峰は非常に沢山ある模様。また、開発が進んではいますがボルネオ島には世界有数の熱帯雨林もある。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「パタゴニア(PATAGONIA)」は米ヨセミテや南米フィッツロイ、「アークテリクス(ARC’TERYX)」はカナディアンロッキー、「ミレー(MILLET)」「サロモン(SALOMON)」はフレンチアルプスと、世界各地の山を背景にそれぞれの地に適したアウトドアブランドが育ったように、「アイガー」もインドネシアの広大な自然を背景に、きっとここからさらに成長していくんでしょう(インドネシア発なのに名前がアイガーでいいのかは置いておく)。
ちなみに公式サイトによると、「アイガー」は1989年にインドネシアの青年(当時19歳)がミシン片手に工場で立ち上げ、現在世界に250のショップがあるようです(直営店のみなのか専門店への卸も含むのかは分からず)。インドネシア生産だけでなく、中国やベトナム、台湾、香港、韓国などのサプライヤーや工場とも取引がある模様。23年には、アイガー登山の拠点都市であるスイス・インターラーケンにも出店を果たしており、インドネシア発のグローバルアウトドアブランドとして売っていきたい!という気概を感じました。