角田裕毅「ダンケシェーンって感じ…アマチュアみたいなミス」イタリアGPで”捨て身の激突”ヒュルケンベルグを糾弾|WEDNESDAY F1 TIME
「距離が尋常じゃないぐらい後ろ」抜けるような状況ではなかったと主張
そのヒュルケンベルグ追突のシーンについて、番組内ではヒュルケンベルグのオンボード映像を見ながら、角田本人が振り返った。 「まあ……ダンケシェーンって感じですね」 「もうちょっと前の映像を見ると分かるんですけど(角田とヒュルケンベルグの)距離が尋常じゃないぐらい後ろで。完全に俺の姿を見ているだろう、って感じで」 「もう(前にいる角田が)避ける前提で来てましたね。(ヒュルケンベルグ自身が)ミスっても、俺が避ける感じで来ていて」
ヒュルケンベルグは10番グリッドからのレーススタートだった。だが決勝序盤でダニエル・リカルドに当てられ、少しコースアウトしたことによってポジションを大きく下げていた。そのことも接触の一因になったのではないかと角田は口にしている。 「(リカルドとの接触でポジションが)後ろに下がって頭に血が昇っていたんでしょうかね。わからないですけど」 「普通だったらこんなアマチュアみたいなミスはしない」 「実際に(ヒュルケンベルグの姿はミラーで)見えてはいた。一応(ターン1のイン側に)1台分は残しているんですけど、完全に勢いが全然違う」 「このスピード差は、なかなか対応しきれなかった部分もあります。僕が逆にそのままコースアウトして避けても良かったんですけど」
正攻法で抜こうとするライン取りではなく、ぶつかってもやむなしのスピード差でターン1に飛び込んできたこともあり、角田は「前が詰まっている中……どうなんですかね」と、接触について言葉を濁しつつ糾弾した。 角田はマシン右のカウルやフロアが損傷したため、レース続行を断念。モンツァでは20台中唯一のリタイアとなってしまった。一方でヒュルケンベルグは入賞圏内から大きく脱落したものの、同レースでは17位完走となっている。 今季、16レースを終えた段階でヒュルケンベルグ、角田ともにポイント数は22点で並んでいる。だが上位入賞回数の関係で、総合11位ヒュルケンベルグ、総合12位角田となっている。 同一ポイントで並ぶ直接的なライバル相手だったこともあり、無謀な仕掛けについては“故意だったのでは”との見方も少なからずある。なお、ヒュルケンベルグについてはタイムペナルティが課されており、この一件についてはドイツ人ドライバー側に明確な過失があるというスチュワード裁定となった。 角田からしても、憮然としながら「ダンケシェーンって感じですね」「アマチュアみたいなミス」と口にするほど、37歳のベテランに対して思うところがあるようだ。
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