文田健一郎 金メダルをたぐり寄せたポイントは“足と肩”五輪3連覇・吉田沙保里が解説【レスリング】
◇パリオリンピック2024 レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級 決勝(大会12日目=日本時間7日、シャンドマルス・アリーナ) 【画像】念願の金メダルを手に笑顔をみせたレスリングの文田健一郎選手 レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で、40年ぶりの金メダルを獲得した文田健一郎選手。 この試合の勝負を決めたポイントを、オリンピック3連覇のレジェンド・吉田沙保里さんが解説しました。 吉田さんは金メダルを決めたポイントを「足と肩」と表現しました。
■相手の“肩”をつぶしてポイント
第1ピリオド、文田選手が腹ばいの相手を責める場面、耐える相手をひっくり返して2ポイントを奪いました。 このシーンについて「自分の膝を相手のお腹の中にしっかり入れ込んで、(相手が)浮きやすくします。また相手の肩をつぶして踏ん張れなく、守れなくする」と解説。
これにより相手は腕を使って耐えられなくなるため、「つぶれた瞬間に回す。相手も踏ん張るんですけど、肩をつぶしていたので体が90度以上回った」と2ポイント奪えた要因について説明しました。
■守備では“足”がポイント
また吉田さんは守備についても解説。 第2ピリオド、文田選手にパッシブが与えられ、うつ伏せで再開するピンチの場面。 相手はリフトと呼ばれる持ち上げる技が得意ですが、「両足で踏ん張って持ち上がらないように上手く耐えていた」と話し、「いろいろな駆け引きがあって面白いですよ」とレスリングの面白さを伝えました。