もう、後悔しても仕方ないからーーギャラ交渉も自分で、東出昌大35歳の今 #ニュースその後
「うん。幸せって答えちゃいけないんじゃないかと思っていた時期はありました。たくさんの人と仕事で関わっていたし。今は、何か、言霊のようなものがあると思っていて。『いや、幸せかどうかわからんです』って答えるのも、自分や、周りの人にいい影響を与えないなって。ネガティブな言葉は吐かないようにしようと。だから、幸せです」 この暮らしの中で、どんなときに幸せを感じるのか。
「鳥の声を聞いたとき。星を見たとき。川の冷たさに驚くときも、銀杏(ぎんなん)を拾ったり、きのこをみつけたりしたときも……。いろいろありますけど、自然プラス、人だったりもする。僕が作った料理を『うまい』って言ってくれたら、心の底から幸せを感じます。ひとりだってうまいけど、誰かと食べたら嬉しい、やっぱり」 今年は辰年。東出は36歳になる。
「あ、そうか、年男。そうですね、今年も、僕はのんびりやろうと思ってます。これまではなんでも自力でやろうと思っていたけど、人の話をいっぱい聞いて、いろんなことをインプットして、人の判断に委ねたりしながら、やっていきたい」 今、借りている家のそばに、自分で基礎から山小屋を建てている。8畳ほどの、土間がある小さな小屋だ。廃材を使ったこの家づくりが、一番の楽しみだという。 「動植物に囲まれた環境に、ずっといたい。こういう生活を、きっと生涯続けると思います」 ___ 東出昌大(ひがしで・まさひろ) 1988年、埼玉県生まれ。俳優。2012年、『桐島、部活やめるってよ』で映画デビューし、モデルから俳優に転身。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞する。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に続き、同『ごちそうさん』でブレーク、エランドール賞新人賞にも輝いた。代表作となる映画、ドラマは多数。近年は映画『天上の花』『Winny』『福田村事件』、『コーポ・ア・コーポ』など話題作に出演。2月16日(金)から、自身の狩猟生活に密着したドキュメンタリー映画『WILL』が全国順次公開される。有害鳥獣駆除の狩猟免許を取得しており、猟友会にも加入している。