もう、後悔しても仕方ないからーーギャラ交渉も自分で、東出昌大35歳の今 #ニュースその後
ギャラ交渉も自分でやってます
東出が関東近郊の山で半自給自足生活をはじめたのは、2年前。狩猟免許そのものは、6年前に取得している。所属事務所との専属契約を解消して以来、しばらく表舞台から姿を消したように思われていたが、俳優の仕事は途切れることなく続けてきた。昨年からは、配信動画やインタビューなど露出を増やし、ワイルドな生活ぶりと、スキャンダルを経てからの思いを赤裸々に語る姿を公開。年始には、バラエティー番組『ゲストダイアン』(ABCテレビ)の正月スペシャルでMCを務め、民放復帰の印象をさらに強めた。 仕事選びは、自分の感覚と、バランスで決めているという。 「制限しているつもりもないけど、受ける仕事のほうが少ないかな。いい作品に恵まれたら、最善を尽くす。バッターボックスに立ったら、ホームランを狙いにいく、みたいな。オファーについては、熱意は本当にありがたいんですけど、ほだされ続けるとまた忙殺される日々に戻ってしまいそうで。断る方便も身につけないと、とか思いながら、ギリギリまで考えます。ギャラ交渉も自分でやらなきゃいけないんですけど、難しいですね(笑)。ばかなふりして、やってます。役者だけやってきた僕は、こんなことも知らなかったんだって、フリーになってから思うことが多い。まあ、一つずつ慣れていくしかないですけど」 2月には、東出の狩猟生活を追ったドキュメンタリー映画『WILL』が公開される。私生活をさらけ出す映画を、なぜ引き受けたのか。
「うーん。3年前、あまりにもバッシングがひどかったとき、逆にエゴサしてしまって。記事の中には、自分はどこにもいないような気がしました。一方で、これ、俺なのかな?って、嘘でも信じてしまうという心理も、わかる気がして。若い頃は、自分で自分がわからないと思っていたけど、でも、ずっと続けていた狩猟、そこには嘘はないと胸を張れたんです。山にひとりで入っている時間は、真実。それを、撮ってほしいと思いました。東京にいたときは、狩猟が趣味なんて残酷だし、動物愛護の人もいるからと、タブーの雰囲気があった。あまり表立って言えなかったけど、ひとりになって解き放たれたというところも、正直あります」 山での生活は、完全にプライベート。もちろん台本を読むこともあるが、東京にいたときよりも「忙しい」ので、あまり焦ることもない。 「山ってのんびりしてるようで、意外と毎日、やることがあるんですよ。今日みたいに、道路で倒れてる獣がいたら駆けつけるし、毎食自分で用意しますし、この時期に保存食やっておこうとか、雨が降ったら洗濯物を取り込まなきゃとか、犬の世話もある。天候に左右されることがすごく多いので、『仕事、仕事』っていう脳みそではなくなりましたね。電波も入らないから、メールの返事とかも、2日くらい遅れたって許してくれるだろうって(笑)」