カー・オブ・ザ・イヤーの輸入車部門受賞! 最新「ミニ」(MINI)購入ガイド
ドイツのBMWが開発と販売を行う「ミニ」(MINI)」が10年ぶりにフルモデルチェンジした。2024年12月5日に発表となった「2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー」では「ミニクーパー」(MINI COOPER)が輸入車部門を受賞。本稿では勢いに乗るミニのラインアップを解説していきたい。 【写真】ミニクーパーのEVバージョンはあえてEVっぽさを押し出さない顔つきでセンス抜群
■ミニの現行ラインアップは? ミニはもともと、英国のブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が1959年に発売したクルマだ。構想から設計までを担ったギリシャ系イギリス人、サー・アレック・イシゴニスの傑作である。ミニは2000年にBMWに買収されたが、その後も基本的な機構は変わっていない。BMW製の初代ミニが誕生したのは2002年のことだ。 今回のモデルチェンジでBMW製ミニは4代目となった。新型ミニの話題のひとつは、量産市販車としてミニ初の電気自動車(EV)が加わったことだ。
ミニには車種の選択肢がいろいろある。 基本となるのは3ドア(2ドア+リアハッチゲート)だ。BMC時代から続くミニのど真ん中である。ただし、英国ミニはハッチゲートではなくトランクリッド式だった。
3ドア車の全長は4mを切る3,875mm。車幅こそ1,745mmと3ナンバー車サイズだが、都会でも取り回しやすい車格だ。パワートレインは排気量1.5Lと2.0Lのガソリンエンジンのほか、EVの選択肢がある。駆動方式は英国ミニの時代と同じ前輪駆動。幌の屋根の「コンバーチブル」(オープンカー)も設定されている。
3ドア車の全長を伸ばして4,035mmとし、後席にもドアを取り付けたのが「5ドア」(4ドア+リアハッチゲート)だ。後ろにもドアがあるので後席への乗降性がよくなる。それだけでなく、あえて荷室に入れるほどではない手荷物を先に後席へ置き、手ぶらで運転席に座れる快適さもある。3ドアは後席への乗り降りも考慮してドアが長くなっているが、5ドアは前後それぞれにあるので1枚のドアが短く、狭い場所で乗り降りしやすいという利点もある。車幅は3ドアと変わらない。