同点直後に福田が勝ち越し弾! 17位・湘南、19位・鳥栖との残留争い直接対決を制しリーグ戦3試合ぶり白星!
明治安田J1リーグ第29節のサガン鳥栖vs湘南ベルマーレが、31日に駅前不動産スタジアムで行われた。 【動画】福田が強烈な勝ち越し弾! ここまで7勝18敗3分けで降格圏内の19位に沈む鳥栖と、7勝13敗8分けで17に位置する湘南による残留争い直接対決。勝ち点差は「5」。両者にとって、J1生き残りへ負けられない重要な一戦だ。 監督交代後も勝利がなく、前体制からリーグ戦6試合未勝利中の鳥栖は、前節のヴィッセル神戸戦から先発メンバーを3人変更。山﨑浩介、今津佑太、久保藤次郎に代わり、木村誠二、ヴィキンタス・スリヴカ、楢原慶輝が先発入りした。 一方、7月は公式戦4連勝を記録するなど調子が上向くも、8月に入り公式戦1勝1分3敗と停滞し、リーグ戦でも連敗中の湘南も前節の名古屋グランパス戦からスタメンを3人替え。キム・ミンテ、鈴木雄斗、吉田新が外れ、大野和成、岡本拓也、小野瀬康介が先発メンバーに名を連ねた。 試合は湘南が8分に田中聡がミドルシュートを放つなど、アウェイチームのペースで試合が進む中、27分にチャンス到来。小野瀬の左手前からのクロスをニアサイドの鈴木章斗が逸らすと、ファーサイドの池田昌生が折り返す。これを鈴木章斗が押し込んでゴールネットを揺らすが、VARによりオフサイトの判定が下され、先制点とはならない。 それでも湘南は4分後、スルーパスに抜け出した岡本が右サイドからクロスを送る。中央の茨田のシュートはGK朴一圭に防がれるも、こぼれたボールを鈴木章斗がプッシュした。 今度はゴールが認められ、先制に成功した湘南はその後もルキアンが惜しいヘディングシュートを放つなど、鳥栖を押し込んで前半を終える。 後半に入っても湘南ペースで試合が進む中、鳥栖も53分に決定機。ボックス左手前でのFKの場面、中原輝の正確なクロスにファーサイドでフリーとなったキム・テヒョンが頭で合わせるも、ボールはわずかにゴール左外へと外れた。 その後、徐々に試合のペースが再び湘南に傾くも、反撃の機会を窺う鳥栖。すると終盤に同点弾が生まれる。84分、途中出場の西矢健人の右CKを中央で木村誠二が競り勝つ。高い打点から頭で叩きつけられたボールはゴール左へと吸い込まれた。 だが、湘南が譲らなかった。失点から3分後、敵陣でのボール奪取から途中出場の福田翔生がボックス手前やや左で田中からパスを受ける。そのまま前を向き、ボックス内に入ったところで右足を振り抜くと、ゴール右に突き刺して再び勝ち越しに成功した。 またも追いかける立場となった鳥栖は、その後再び攻勢を強めたものの、湘南の体を張ったディフェンスの前に最後までゴールを奪うことができず。そのまま1-2で試合は終了した。 逃げ切りに成功した湘南は連敗を「2」でストップし、残留に向けて大きな3試合ぶり白星を手に。一方の鳥栖はリーグ戦7試合未勝利となり、依然として苦しい状況が続いている。