サッカー=伊過激派サポーター、マフィアや極右と癒着─検察当局
[ミラノ 18日 ロイター] - イタリアで「ウルトラス」と呼ばれるサッカーの過激派サポーターが、複数都市でマフィアや極右勢力と癒着し、資金集めやクラブ支配を狙う動きに利用されていることが分かった。 ミラノ検察と国家反マフィア検察による捜査で、イタリアサッカー界のビッグクラブであるインテル、ACミランのウルトラスが犯罪組織に関係していることが判明した。 発表によると、両チームのウルトラスのリーダーらはイタリアで悪名高いマフィア「ンドランゲタ」のメンバーと結び付き、両チームが使用するスタジアム周辺でのチケット詐欺や売店、駐車場での「みかじめ料」徴収に関与しているとされる。 9月にはンドランゲタの重要人物で、インテルのウルトラスとしても有名だった人物が殺害された事件で、ウルトラスの主要メンバー19人が逮捕された。568ページに及ぶ捜査報告書では、ウルトラスとンドランゲタの直接的なつながりが指摘されている。