小池都知事が定例会見9月10日(全文1)東京大会は安全・安心に実施できた
より多くの切り口での判断が必要
一方でワクチンが、接種が進み、さらに抗体カクテルという武器が、2つ目の武器がそろい、また3つ目のものに承認をされる方向だと聞いております。さらには経口薬が今後期待をされるなどなど、コロナについての、この長い期間、みんな世界中がいろいろと苦しんできた中で、科学技術、医療、これらの発展も同時にある意味進んできたわけで、その意味では全体を取り巻く環境は日々変わってきているということが言えるんだと思います。 それらをにらみながら、どのようにして経済を動かしていくのか。そしてまた医療についても、こうやって医療機関から病床を、確保病床を出してくださいとお願いをすることによって、本来他の疾病で手術を受けるべき人がその分遅らされたとか、検査をまた先延ばしにされたとか、別の意味の問題が出てきますので、そういったことで総合的に、まさに総合的に進めていく中において、どのような方法が考えられるかを検討するのは当然のことだと思います。 ただ、それをしっかり検討する中において、間違ったメッセージに捉えられないような工夫が必要になってきますので、そこはメディアの皆さま方もご協力を賜りたいし、むしろこうしたほうがいいのではないかといったような建設的なご意見なども賜ればというところでございます。 いろんな、ですからこれまでの感染症だけのこの切り口から、きのうの免疫学の先生の話、それから人流については、これはもう心理学の世界ですね。メディア論の話にもつながってくるということで、より多くの切り口から判断していくことが必要だというふうに思っています。 東京新聞:幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問のある方は挙手の上、知事のご指名を受けてから社名とお名前を名乗った上でご質問ください。ではどうぞ。
西田氏のデータで判断しなかった理由は
共同通信:共同通信の小島です。先ほど都内の実効再生産数のピークが7月22日というお話がありましたけれども、モニタリング会議で西田先生が示されているデータを見ると、7月の31日ごろにピークが来ているようなデータになっているんですけれども、西田先生のデータではなくて厚労省のアドバイザリーボードのデータから判断された理由と、西田先生のデータを基にした場合、安全・安心な大会というのができたのかどうか、お考えをお聞かせください。 小池:もちろん人流から判断されて、そういう日にちを割り出された1つの研究例。それから今日申し上げたのは、これは分科会、アドバイザリーボードで分析をされた最新のものであります。これ、発症日と報告日と、微妙に違っているのは皆さんご存じのとおりでございます。それらを、よく聞き取りをして精査をした結果、7月22日という数字が最新として出てきたというものであります。 よって結果、皆さま方がいろいろご心配されておりましたオリンピック・パラリンピックが感染爆発につながるのではないかというようなご懸念は、結果としてなかった、抑えられてきていると。ただ、これがまた、そうなのかといって、また戻りますと、ピークは7月22日だったけれども、ピークアウトと言えるのかどうかは、この間も極めて重要な日々だと思いますので、引き続きのご協力をお願いいたします。 【書き起こし】小池都知事が定例会見9月10日 全文2に続く