溶接不要で工期8割短縮…JR東日本、プラットホーム上家の耐震補強に新工法
JR東日本は溶接不要で駅のプラットホーム上家の耐震補強が可能となる新工法を開発した。従来、プラットホーム上家の耐震補強工事では、H形鋼柱に方杖を溶接して部材を設置していたが、新たに溶接不要の補強部材を開発。従来の工法と比較して工期を約80%短縮し、工事費を約30%削減する。すでに上越新幹線の高崎駅など8駅に設置しており、今後32駅に導入。他の鉄道事業者にも展開する。 開発した新工法は「スマートウィクシス工法」と「スマートボクシス工法」の二つで、開発した補強部材を高力ボルトで接合する。スマートウィクシス工法はH形鋼柱が変形しやすい方向に補強部材を接合し、スマートボクシス工法は両方向に接合する。 プラットホーム上家の工事は終電から始発までの限られた時間で作業するため、施工効率が悪く、工事費や工期の増大の要因となっていたが、二つの工法の導入により、工期を短縮し、工事費を低減できる。