逆走は“2日に1回”起きている 他人事ではない高速道路での逆走「見たら」「したら」車のプロに聞く対処法
「最大9連休」ともいわれる今回の年末年始。帰省や旅行などで、高速道路を使って遠くに出かける人もいるのではないでしょうか。その高速道路では、逆走による事故がたびたび起きています。2024年8月には栃木県で逆走車と車が衝突し、子どもを含む4人が死傷しました。 【写真を見る】高速道路上で逆走車が迫ってくる!その時、運転席からはどう見える?(JAFによる再現) もし「逆走車」に遭遇したら?そして、万が一逆走してしまったら、どう行動すべきなのでしょうか。 ■「逆走」は頻繁に起きている 国土交通省によりますと、高速道路での逆走は1年間で平均約200件発生しています。つまり逆走は「2日に1回」は起きているということです。 さらに逆走が死亡事故につながった割合は、高速道路での事故全体と比較すると約38倍。逆走は、重大な結果につながる場合が多いことが分かります。 ※2011年~2023年までの統計 (出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成) では、高速道路を走行中に逆走車に遭遇したらどのように行動すればよいのでしょうか? 今年8月、栃木県での逆走事故を受けて「命を守るために知っておきたい行動」を車のプロに尋ねました。夏と冬で気を付けるべきことは変わるのか?新たに聞いた“冬の注意点”も含めて再び掲載します。※初出:2024年8月16日 ■「車間を広げる・速度を落とす・左側に移動する」 日本自動車連盟(JAF)認定セーフティーアドバイザーの緒方将(おがた まさる)さんは、「基本的には近寄らないのが大前提」として、逆走車に遭遇した場合「車間を広げる・速度を落とす・左側に移動する」ことが大切だと話します。 JAF認定セーフティーアドバイザー 緒方将さん「逆走車は左側通行の感覚で追い越し車線を走ってくることが多いので、まず自分が車線を変更する」 ――逆走車が走行車線を走ってきた場合は? 緒方さん「ケースバイケースですが、状況によっては後続車の状況を確認したうえで、路肩にとめることも必要かもしれません」 ■逆走車との遭遇を防ぐために 緒方さん「逆走の危険性は、お互いにスピードがのっている状況なので認識が遅くなること。お互いに時速80キロで走行していたら、160キロで近づきますよね。反応が遅れると回避が難しくなるので、自分から速度を落とすことが重要です」