逆走は“2日に1回”起きている 他人事ではない高速道路での逆走「見たら」「したら」車のプロに聞く対処法
「そもそも基本的に追い越し車線を走り続けることは違反なので、日頃から走行車線を走る意識が大切です」 安全を確保したら、同乗者の110番通報や最寄りの非常電話などで報告を。高速道路上の情報板で逆走車の存在が周知されます。 掲示板で逆走車の存在を確認した場合、サービスエリアが近ければ一度入って避難することも一つの手になります。 ■高齢者だけじゃない「逆走事故」の危険性 国土交通省の統計では、2023年に起きた逆走事故のうち約6割が65歳以上によるものでした。逆に言えば、65歳以下でも逆走し、事故を起こしてしまう可能性はあるということです。 【2023年発生の逆走事故】(39件) 65歳以上(24件) 65歳未満(15件) 運転中に以下のような状態に気づいたら、すでに逆走している可能性があります。 ・標識が逆を向いている ・中央分離帯が左にある ■速やかな対処を 緒方さん「逆走してしまったら『衝突事故をいかに防ぐか』行動するしかない。対向車(本来の進行方向に向かう車)の妨げにならないように路肩に速やかに移動し、ハザードランプをつけて三角板、発煙筒で周囲に知らせる」 その後は、 ・車内にとどまらず、ガードレールの外に避難する ・携帯電話や非常電話で警察などに連絡する ことが必要です。 また、道を間違えたからといって、本来の車線に戻ろうとする行為は危険です。 緒方さん「周りを巻き込まない。高速道路でのUターンや後退は一切禁止です。すべて一方通行と思ってもらって構いません」 ■“うっかり”逆走しないために 国土交通省の統計では、2023年に発生した逆走の理由は「出口への誤侵入」や「IC、JCTで分岐を間違えた」など、道を間違ったことがきっかけとなる場合が5割でした。 ”うっかり“逆走してしまった…という事態を防ぐため、最後に「長距離運転前に気を付けること」を聞きました。 ■「エアコン」と「体調」を確認 運転時には体調を整え、集中力を保つことが大切です。