パラテコンドー&身体障害者野球 市川青空(そら)進化の軌跡「目の前が真っ暗になった身でも這い上がれる」大事故から世界で戦うファイターへ
「同じ境遇から憧れられるアスリートに」
現在は”二刀流”での生活が何より充実しているという市川。 「野球が好きな友人たちとピッチング練習もしています。僕のためにキャッチャーミットを揃えてくれて球を受けてくれるので、ありがたいですよね。楽しみながら野球も真剣にやっていきたいです」と笑顔で語ってくれた。 ただ、目標はパラリンピックの出場である。最後に、アスリートとして目指す姿を語ってもらった。 「自分と同じ境遇の方たちから憧れられるアスリートになりたいです。世界中のいろんな障害のある選手と対戦する姿を見てもらい、頑張ってるんだと思ってもらえる影響力のあるアスリートになります。突然目の前が真っ暗になった身でも這い上がれるところを見せたいです」 絶望から立ち上がり、2つの競技で大舞台での活躍を見せる市川。自らが照らす希望の光はさらに輝こうとしている。 (おわり)
取材 / 文:白石怜平