今、大人が履きたい「アシックス」。ランシューを見事街に溶け込ませた3名をスナップで
スニーカーシーンでひときわ注目を集める、2000年代初頭のランニングシューズ。初登場時はジョグ専用とばかり思っていたシロモノが、よもや街の主役に躍り出ようとは。 【写真6点】「今、大人が履きたいアシックスをスナップで」の詳細を写真でチェック 若い世代が火付け役となったものの、当時を知る大人たちだってこのスニーカートレンドを見逃すはずはない。と言ったそばから、そのトレンドの筆頭格だったアシックスを取り入れた大人が街に増加中。さて、その着こなしやいかに。
① 男らしさと都会感の共存にひと役買う“ランシュー”
出田正幸さん(56歳) トップスは、オーバーサイズの革アウターにデニムシャツ。とくれば、往年のアメカジのようなヘビーデューティー感が目につきそうなものである。 ただ井田さんはウエスト下でバランスをとり、街や時代との調和を図った。際たる例が足元に合わせたアシックス。重厚なアメカジのテンションをモダンに、そして軽快に。今の大人たちが胸の内に秘めているであろうその意向を汲んでくれる、ナイスなアイデアである。
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② コンサバに過ぎる着こなしへの起爆剤としてアシックスを
中田也真登さん(38歳) 立場も環境も変わっていけば、身なりも保守寄りにシフトしていくのは世の常。とはいえ、自分を出してこそファッションは面白いと声を大にして言いたい。その狭間にいる大人たちへ、中田さんが回答を示してくれた。
ご覧のように、無味無臭に近い白シャツと美パンツのワンツーコーデ。ただ、ビッグなバッグやヴィンテージ風のキャップ、そして懐かしくも新しい“ランシュー”により淡白さはどこへやら。さり気ない小物による個性の注入で、周りに埋没しない着こなしへ。
③ アジのある着こなしを引き立てるひとつまみの今っぽさ
田原瑠己さん(22歳) カモ柄のかすれ具合、パンツの色褪せ感から、田原さんの着こなしにはどこか古着で全体をまとめたような味わい深さがある。実際にキャップはユーズド物ゆえ、なおさらだ。 と思いきや、シューズはハイテク感をまとったコンテンポラリーなランニングシューズ。単なる懐古主義では終わらせない妙手は、オーシャンズ世代にとっても参考になるはず。
◇ 世界的にも名の知れたアシックス。あらゆるスポーツシーンで存在感を発揮してきた国内スポーツメーカーの雄は、今やファッションの分野においても存在感は絶大だ。 スポーツシーンで培ってきたイノベーションと古き良きデザインが大人とも相性がいいことを、今回の記事を通してより分かってもらえただろう。
OCEANS編集部