日本女子バスケが世界2位を震撼させた!敵のエースは「日本との試合は嫌」
リオ五輪の女子バスケットボールのグループリーグ戦で、日本がロンドン五輪銅メダルで世界ランキング2位の豪州を相手に第4Qの途中まで最大16点のリードを奪う大健闘。結局、最後に逆転され86-92で敗れたが、豪州の地元紙は、あわやのアップセットを演じかけた日本を「スピードがある」「インサイドが渡嘉敷に制圧された」と絶賛。エース、キャンベージの「日本と戦うのは嫌」だというコメントを紹介した。 23得点をマークした渡嘉敷来夢(25)は、WNBAのシアトル・ストームでプレーしているが、シアトルのメディアも、「渡嘉敷があわや番狂わせを演じかけた」とツイートするほどで、平均身長177cmの日本代表チームの奮闘が、豪州を震撼させ、世界に衝撃を与えている。 豪州シドニーのシドニー・モーニング・ヘラルド紙は、「リズ・キャンベージが対日本戦で、オパールズ(豪州チームの愛称)を勝利に導いた」という記事を掲載した。 「オパールズは世界ランク16位の日本を相手に恥ずかしい負けを喫するところだったが、キャンベージが救った。最後のクォーターで16得点差とされ、この大会で初めての敗戦を喫するところだった」と、試合が終始日本ペースでで進んでいたことを伝え、37得点をマーク、逆転劇につなげた第4Qだけで18得点を挙げて、崖っぷちに立っていた豪州を救った、2mを越えるエース、リズ・キャンベージ(24)をヒーロー扱いした。 豪州はグループリーグで全勝。残り1試合も1勝3敗のベラルーシ戦で、1位でグループリーグを抜けることが確実になったが、試合後のキャンベージは喜んでいる様子は全くなかったそうで、「チームが勝つ限り、自分が何点取ろうと関係ない」と語ったという。 同紙は、キャンベージの試合後談話を詳しく掲載しており、それによるとキャンベージは、「今日の試合を嬉しいとは思わない。自分の前半のディフェンスが悪かった。宿舎に戻ったら(この試合の)テープを見て(悪かったところを)見直さなくてはならない」と話し、特に渡嘉敷にいいプレーをされた前半を反省していたという。同記事も、「WNBAのパワーフォワードである渡嘉敷が日本で最多の23得点し(豪州を)最も苦しめた」と、エース、渡嘉敷の活躍を取り上げた。キャンベージはさらに日本代表について触れ、「彼女達はとても速かったし、誰もがシュートできた。日本を相手にプレーするのは嫌だ」とコメント。 「彼女達を尊敬している。日本は高さのギャップをスピードでカバーしてきた。そして前半、私達を上回るプレーをした。逆転しなければならない展開は嫌だったし、彼女達との試合は、本当にストレスが溜まった」と、日本が世界ランキング2位のチームにいかに脅威と衝撃を与えたかを包み隠さず明らかにした。 キャンページのコメントは、「そんな中、私達は落ち着いてプレーすることができた。一丸となり続けることができた。(苦しんだけれど)勝つことができた。神様、有難う。この試合に勝つことができた」で結ばれていたが、まさに本音だろう。格下の日本にここまで追い詰められたのである。