日本女子バスケが世界2位を震撼させた!敵のエースは「日本との試合は嫌」
豪州メルボルンのヘラルド・サン紙は「オパールズ(代表の愛称)は、ひどい苦戦を生き抜き、リズ・キャンベージとレイラニ・ミッチェルの導きで、かろじて勝利を手に入れた」との見出しを立てた。 WNBAのオールスター出場選手でもあるキャンページの活躍で終盤に逆転して、なんとかアップセットの屈辱は逃れたが、地元メディアにとってもこの試合展開は想定外だったようで、「この五輪で(優勝候補の)米国を倒そうとしている若い豪州チームは、なかなか調子に乗ることができなかった。ペニー・テイラーが積極的に攻め、キャンベージに動くスペースがあった場合、もしくはキャンベージがリムの下で高さを生かすことができた場合にのみ得点ができるような感じだった。だが、誰もが、もう負けるのか? と覚悟した時に、豪州チームはまだ反撃をあきめていなかった」と、まさに薄氷の勝利だった試合内容を伝えた。 そして、その豪州を苦しめた日本チームを絶賛した。 「2014年の世界選手権で豪州が銅メダルを獲得した時、日本の世界ランクは14位だった。しかし、日本は速く、決定的な外からのシュートを持っていた」 身長差やパワーの差を、スピードと外からのスリーポイントシュートで埋めてきた日本の戦術をたたえ、「特に渡嘉敷のインサイドでの制圧ぶりが、前半戦での日本の好プレーに繋がった」と、渡嘉敷の名前を挙げて、彼女が豪州を苦しめた中心選手だったことをレポートした。 渡嘉敷に関しては、彼女が所属するWNBAシアトル・ストームの地元紙であるシアトル・タイムズのジェイダ・エバンズ記者が、緊急ツイート。 「ストームの渡嘉敷来夢が、もう少しで日本が豪州に勝つという番狂わせを起こすところだった」と、渡嘉敷があわや大金星の立役者の一人だったことを報じた。 そのスピードとシュート力、世界で通用する渡嘉敷の存在感でアメリカに次ぐ金メダル候補の豪州を震撼させた日本女子。次戦(日本時間14日)も格上の強豪、フランスが相手だが、今度こそ金星をマークしてしまうのかもしれない。