【MotoGP】18戦9勝のバニャイヤがランキング2番手なのは「少し気になる」とドゥカティ幹部。一方で成熟マルティンには賞賛
ドゥカティのチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィは、今シーズン既に9勝を記録しているフランチェスコ・バニャイヤがランキング2番手に留まっていることが、少し気になるという。 【動画】日本のライジング・スター! Moto2王者に輝いた小椋藍、チャンピオンパフォーマンスは『将棋』! バニャイヤは3連覇を目指す今シーズン、全20戦中18戦終了時点で9勝をマーク。非常に強力なパフォーマンスを示している。 しかしその9勝という数とは裏腹に、タイトル争いではマルティンにリードを許し、17ポイント差の2番手に甘んじている。首位のマルティンは夏休み以降、勝利したのはインドネシアGPの1回のみだ。 バニャイヤがこうした状況に追い込まれているのは、決勝とスプリントレースでのクラッシュによるポイントの喪失やいくつかの不運などが要因となっている。 タルドッツィはタイトル争いについて、バニャイヤが勝つためには、ライダーとチームの両方がミスを最小限に抑える事が重要だと強調しているが、同時に9勝を挙げたライダーが2番手にいることは気になっているとも語った。 「結局のところ、気になることを言うとすれば、それはペッコが(ここまでの18戦の)半分のレースで勝っていて、そしてチャンピオンシップでは2番手だということだ。これは将来に向けて考えさせられることだし、考えるべきことでもある」 タルドッツィはmotorsport.comに対してそう語った。 「我々にはレースで少しミスが多すぎた。しかしこの直近の未来では、そうなってはならないんだ。ただ半分のレースを制しているライダーがいるというのは、非常に大切なことだ」 「ペッコは歴史を作っている。今、彼はケーシー・ストーナーのように、桁違いの存在となっている。だからペッコには感謝だ!」 その一方でタルドッツィはマルティンが見せている成長ぶりに対しても、賞賛の言葉を送った。 「昨年チャンピオンを逃した後、ホルヘは感情面での成長が必要だということを、非常によく理解していた」 「冬の間、彼はメンタル面で大きな進歩を遂げ、それを実践しているんだ」 「彼がタイトル争いをリードしているのは偶然などではない。彼は落ち着く必要があるときには落ち着いているんだ。昨年やそれ以前では、そうではなかっただろう。我々はシンプルに、ホルヘ・マルティンはよくやっていると言うべきだろう」
Rachit Thukral/Lorenza D'Adderio