北海道の家は「二重窓」だから暖かいって本当? 導入するといくらかかる? 効果や費用を解説
北海道は寒さが非常に厳しい地域ですが、室内にいればそれほど寒くないといわれることもあるようです。気温が低い地域でも快適な居住空間を作り出す要素の一つとして「二重窓」が知られていますが、この「二重窓」が暖房面でやはり効果的なのでしょうか。 本記事では、二重窓の効果や設置する費用相場について記載します。ぜひ参考にしてみてください。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
二重窓の効果
二重窓は既存の窓の内側にもう一つの窓を取り付ける構造のことを指しますが、これにより、断熱性が向上し、快適な居住空間を作り出すことができます。 具体的には、窓と窓の間に空気層ができることで、熱の移動が抑えられ、室内温度を一定に保ちやすくなります。また、エアコンの効きが良くなることによって、光熱費の節約にもつながるという利点もあります。 もちろん実際に節約できる光熱費は生活環境などの諸条件で変わりますが、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会によると、内窓(二重窓)を利用することで「年間約22%」もの光熱費の節約につながるようです。 また、断熱性の向上以外にも結露防止効果や防音効果、防犯効果などのようなメリットもあるといいます。 メリットの大きい「二重窓」ですが、次項では「二重窓」の導入に当たって必要な費用について記載します。
リフォームにかかる費用はおおよそ1ヶ所あたり4万円~15万円
二重窓のリフォームにかかる費用は窓のサイズや機能により異なりますが、おおよそ4万円~15万円といわれています。 機能については、単体ガラスや複層ガラス、高断熱複層ガラス、遮熱高断熱複層ガラスなど複数あります。一般的に値段が最も安価で導入しやすいのが単体ガラスです。 また、窓から差し込む日差しや紫外線をカットする機能まで付いているのが遮熱高断熱複層ガラスです。高機能でサイズが大きな窓であるほど、その分値段は当然高くなりますので、各家庭の経済状況に合わせて導入を検討してみてください。
二重窓の導入に関する補助金が出る可能性
国や地方公共団体から二重窓の導入に関して補助金が出る可能性がありますので、ぜひ事前に補助金の存在を調べた上で二重窓の工事を実施されることをおすすめします。また工事実施の前に、今から実施する二重窓の工事が「補助金の対象となる工事なのか」「補助金対象の場合、申請スケジュールや手順はどうなっているのか」を確認した上で進めていきましょう。
まとめ
二重窓は既存の窓の内側にもう一つの窓を取り付けることで断熱性が向上し、快適な居住空間を作り出すことができます。 リフォームにかかる費用は4万円~15万円ほどのようですが、国や地方公共団体から補助金が出る可能性もあるため、興味のある人はぜひ住まいのある地域の補助金制度について調べてみるとよいでしょう。今回の二重窓以外にも、魅力的な補助金制度を発見できるかもしれません。 出典 一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 既存マンション 省エネ改修のご案内 執筆者:小林裕 FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
ファイナンシャルフィールド編集部