コーヒー生豆のことをもっと知ろう|2大品種、産地の個性、欠点豆のこと
産地の個性を見極めよう
コーヒーは豆の名前=国名となる場合が多い。つまり、産地ごとの特徴がわかりやすいということ。産地ごとの一般的な豆の風味を知れば、好みも見つけやすくなる。まずは代表的な品種のキャラクターから学ぼう。
マンデリン
コク深さで知られ、主な産地はインドネシア。ボディの強さが生きるよう、深く煎って苦みを楽しむのがセオリーとされる。とはいえ、中煎りでも個性は十分出る。 <代表的な産地> インドネシア(マンデリン、トラジャ)/インド。
グアテマラ
良質な中米産の豆は、華やかな香りと明るい酸味が魅力。煎りすぎると酸味が消えてしまうので、個性を生かすなら浅~中煎り程度で。ブレンドに混ぜるのも一案。 <代表的な産地> グアテマラ/コスタリカ/エルサルバドル/ニカラグア。
ブラジル
酸味と苦みのバランスが良く、万人受けしやすい。従って、ブレンドのベースとして使われることが多く、焙煎度合いにかかわらず安定した風味を楽しめる。 <代表的な産地> ブラジル/コロンビア/ホンジュラス。
ケニア
甘く爽やかな酸味と香りが持ち味で、とてもフルーティ。特にカシスやブルーベリーを彷彿とさせる風味が素晴らしく、日本だけでなく欧米各国でも評価が高い。 <代表的な産地> ケニア/エチオピア/ルワンダ/パナマ。
コロンビア
コーヒーらしいナチュラルな甘さと重量感のあるコクを持つ。ロースト加減を調整し、口当たりスッキリなら中煎り、厚みがある深い味わいが好みなら深煎りで。 <代表的な産地> コロンビア/ボリビア/パプアニューギニア。
生豆を扱うなら、こんな豆に注意
ひと粒入っているだけでマイナスとなるのが、ブラックビーンやコッコなどの欠点豆。だからこそ丁寧に取り除くハンドピックが重要。