タイガーらトップ選手との「最終日単独首位スタートでの戦績」を比較! 松山英樹の「5戦5勝」はとんでもなくスゴかった
1打差首位スタートでも2戦2勝の松山
2025年米ツアー開幕戦「ザ・セントリー」最終日、1打差首位で迎えた松山英樹がツアー新記録の35アンダーまでスコアを伸ばして通算11勝目を飾った。松山は単独首位で最終日を迎えた大会では5戦5勝の勝率100%。これはタイガー・ウッズ(米国)をもしのぐ驚異的な勝率である。 【動画】ヒデキも思わず「Oh!」 「ザ・セントリー」最終日に魅せた松山英樹のショットインイーグル 実際の映像です 世界ランキング4位のコリン・モリカワ(米国)を1打リードして迎えた最終日、松山は1、2番パーのあと3番パー4の2打目を放り込むイーグルで差を広げると、そのまま一度も並ばれることなく3打差で逃げ切った。最終日だけで8アンダーの65をマーク。強敵相手に見事な横綱相撲だった。
松山が米ツアーにおいて単独首位で最終日に入るのは今回で5大会目だった。最初は2016年の「WGC-HSBCチャンピオンズ」。3打差首位で迎えた最終日に6バーディー、ボギーなしという内容で7打差にまで広げての圧勝だった。 2回目は日本男子初のメジャー制覇となった2021年「マスターズ」。4打差首位で最終日に入り、終盤苦戦してW・ザラトリス(米国)に1打差にまで迫られたが逃げ切って歴史的快挙を達成した。 同年の日本開催「ZOZOチャンピオンシップ」では1打差首位の最終日に一時は逆転されたがインで4アンダーの32を叩き出して再逆転。結果的には5打差で勝利をつかんだ。 4回目は昨年のプレーオフシリーズ第1戦「フェデックス・セントジュード選手権」だ。2位に5打差をつけて迎えた最終日はインで崩れて首位から陥落したが17、18番の連続バーディーで勝ち切った。 そして今回の逃げ切りで単独首位からは5戦5勝。首位タイの場合は3回あって優勝はないが、単独首位となると勝率100%なのだ。 松山の結果だけ見ると単独首位に立てば勝つ確率が非常に高いように感じるかもしれないが、実際はそんなことはない。松山が米ツアーに参戦した2013-14シーズンから昨年終了時までの期間でツアー全体の勝率は46.7%。半分以下なのだ。 今回の松山のように1打差のケースになると勝率は32.9%にまで下がる。松山は1打差に絞っても2戦2勝である。