話題の<103万円の壁>「年金とパート収入で生活する70代女性」シニア世代への影響は?今さら聞けないお金の話題をFPが丁寧に解説
「150万円の壁」配偶者控除の壁にご用心
そのほかにも「150万円の壁」や「201万円の壁」もあります。こちらは、配偶者特別控除の壁です。 たとえば、夫の扶養範囲内で働いている妻などはこれに注意が必要です。 配偶者(妻)の収入が150万円を超えると、夫の控除額は徐々に減り、税負担が増えていきます。そして妻側の年収が201万円を超えると、配偶者特別控除の対象外となります。
「年収の壁」問題【まとめ】
年金だけでは足りず、パートなどをしている人や、現役世代の場合は子どもの教育費などに加え、親の介護費用を負担しなければならないケースもあるでしょう。年収の壁を超えてしまうと、税金の負担や社会保険料が増えることによって手取りが減ってしまう可能性があります。 また、配偶者などの収入によっては、勤務先の配偶者手当などが打ち切られてしまう恐れもあるので、支給要件を確認しておきましょう。 今まさに議論されている「年収の壁」については、今後の動向を注視していく必要があるでしょう。 ※参考 国税庁 No.2260 所得税の税率 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト 厚生労働省『年収の壁について知ろう』あなたにベストな働き方とは? 国税庁 No.1195 配偶者特別控除