「離婚後夜」劇中と打って変わって仲良し!? 久保田紗友&長谷川慎インタビュー
――お互いの演技を見た感想を教えてください。 久保田 「本番の時の目がとてもすてきで、私もそれによって心が動いて演技を引き出してもらえました。私が投げかけたささいな視線一つもしっかり受け取って演じてくださっているというのを感じていました」 長谷川 「切り替えが早いというのを感じて。本番が始まる直前には香帆に目と顔が変わっていました。でも、カットがかかるとすぐに普段の久保田さんに戻っていました」
――印象に残っているシーンはありますか? 久保田 「台本から撮影中にセリフが変わった上で伊織くんと話す少し生っぽいシーンがあって、今作のそれまでの撮影ではアドリブがあまりなかったので新鮮に感じました。今回の撮影では監督が大事なシーンごとにもっと間を取っていいよと言ってくださって、ドラマの現場で間を取っていいよと言われることもなかなかないのでそれも新鮮でした。長谷川さんとのシーンを一つ挙げるとしたら、真也と対峙(たいじ)するラストシーンです。真也の本音を吐露するシーンの長谷川さんのお芝居がとてもすてきなので見てほしいなと思います」 長谷川 「あの時は子犬のような表情で演じました」 久保田 「すごくかわいそうな目をしていました」 長谷川 「僕は久保田さん演じる香帆が女神に見えました」
――長谷川さんは何かありますか? 長谷川 「僕は1年前の真也と香帆の回想シーンです。張り詰めたシーンの撮影が多い中での7年前の仲のいいシーンは、オアシスのように感じました。真也は怖いというイメージの中で実はこんな優しい表情も見せるんだよ、という1シーンだからこそ僕は好きで、皆さんに真也の人間味も感じてほしいです。真也を演じている時は気合いを入れて演じなくてはならなかったんですけど、優しい時は素の僕に近く気を張らなくても演じることができてリラックスしていました」
――ご自身の演技で一番熱が入ったシーンを教えてください。 久保田 「第1話のラストの離婚を決めるシーンです。お互いにゾーンに入った感じがあって、あまり記憶に残っていないんですけど、普段あまりひきつったことのない顔の筋肉がこわばって、『どんな表情をしていたのかお互い分からないよね』と話すくらいでした」 長谷川 「撮影が始まってから何日かたって役について理解していても、どんな表情をしているか分からないくらい、自分でもしたことのないような表情をしていたと思いますし、目もすごく強い視線が作れたと思います」 久保田 「緊張感があるシーンは役者としてはとても楽しく感じました」