展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見(全文2)報道の自由をも侵害
6人の共同チームで展覧会に臨んだ
アライ:じゃあちょっと私のほうが補足で説明します。実際は5人プラス1人の、6人の共同チームという体制というのが実質上近いです。実際は表現の自由の、要するに希薄化を憂う6人のチームでこの展覧会に臨んだと考えていただければ大丈夫です。 例えば津田さんが提案したものが会議の結果、却下という形になりましたが、私の提案した作家も、例えば鷹野隆大さんとか【吉田未空 00:49:23】さんとか、わいせつとかスペースの問題とか、いろんな理由で却下されてます。ですから、いろんな意見が出て、相互でやり取りして、最終的に落ち着いたものが6人の合意の上での展覧会だとお考えになっていただいたほうが正確だと思います。
抗議を受けて中止という前例ができたことについて
記者1:1つ、どこに責任があるのかということなんですけれども、やはり迫害などを受けて、それで中止になったということは、狙っていた、抗議をしている人たちが狙っていたことがそのまま通ってしまったという前例がつくられてしまったということなんですけど、もしそれについて何かコメントなどありましたらお願いしたいんですが。 小倉:いや、前例をつくりたいわけでは全然ないので、私たちとして言えば、もっときちんと対応ができたはずだというふうに考えています。まだ14まで展覧会あるわけですから、それまでに再開をさせるということを私たちの最大限の獲得目標にしていますので、まだ負けていないというのが私たちの判断です。 アライ:私たちの「表現の不自由展・その後」は、日本の深刻になりつつある検閲状況を提示するためのものでした。それが圧力と検閲によって中止になるというのは、自らの身をもって日本の検閲のひどさがいかにひどいかというのを示してしまったことになります。ですが私たちの最大の望みは、この日本の検閲状況をひっくり返して、日本に表現の自由がまだ生き続けることを示すということが最大の願いです。 司会:緑の名札を付けている【ワーキング・プレス 00:53:10】の方でご質問ある方。(英語)。どうぞ。1つの質問でお願いします。 【書き起こし】展示中止問題の後 「表現の不自由展」実行委が会見 全文3に続く